- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120019470
感想・レビュー・書評
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イギリス人カズオ.イシグロの作品、図書館半年以上待ち続けてやっと順番がきた。とある名家の執事が偶然のドライブ旅行に出て折り節我が執事人生を咀嚼しながらの数日間。執事と言えば ちびまるこちゃんの花輪くんの執事 西城秀治(ヒデジイ)くらいしか思い付かないワタシですが、何しろ英国の執事とくれば半端ない専門性と品格の世界。執事人生悔い無し と自覚するスティーブンスだが、自己を抑えてひたすら主人を支える生活に 果たして全て良かったのだろうかとの思いも湧く旅行。いちばんの目的は終盤の元 女中頭との再会だが、あわよくば仕事に戻って欲しいとの思いは意外な結末でホロリとなる。旅の終わりの黄昏時にたまたま出会った男の一言「人生、楽しまなくちゃ。夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ。」
日本語訳がよくて、とても良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名作って本当に名作なんだなあ。
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静謐だ。執事が旅に出る。過去の回想が語られ、「良き」名家の思い出が郷愁を誘う。旅は目的地の着き、日の入りにロマンを感じる。それにしても見事に上流階層を描いていて、感じいった。図書館で予約して1年以上かかって借りることができた。最後のページをめくるのが惜しかった。
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カズオ・イシグロが最初に大々的に取り上げられたのがこれだったと思う。その時に買ってこれまで読まずじまい。ダウントン・アビーを見てしまった後ではいまいち面白くない。
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名家の執事の物語。最初は違和感を感じたが、最後の人生についての話は感銘した。ミスケントンとの関係は微妙な話でミスタースティーブンスの対応は疑問が残るが、イギリスの風土か。
*いつも後ろを振り向いていちゃいかん。前を向きつづけなくちゃいかん。人生楽しまなくっちゃ。夕日が一日で一番いい時間なんだ。もっと前向きになって、残された時間を最大限楽しめ。人生が思い通りに行かなかったからと言って、後ろ -
映画を先に見てたので、小説の世界になかなか入れなかった。
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これ程の装丁の施された単行本なのに、なんとしおりが付いていないとは、少しびっくりした。
カズオイシグロは1983年に国籍を英国に移したらしい。つまりそれまでは日本国籍だったわけだが、この作品の語り口からはネイティブ日本人はかけらも感じられない。ほとんど日本語を解さないようだけれど、家庭で両親とは日本語で話した、らしい。すんなりと納得行く話ではないけど、まあノーベル賞なんだから僕などの納得がいく筈も無くすまぬm(_w_)mのであった。 -
話題なので読んでみたが、ちょっと難解
大学時代の購読を思い出した。
イギリスっぽい?