茜に燃ゆ 小説 額田王 (下)

  • 中央公論社 (1992年2月17日発売)
3.83
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784120020940

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

女性の生き方や愛の葛藤を描いた歴史小説で、主人公は二人の天皇に愛された額田王です。思春期から壬申の乱にかけての彼女の人生が、複雑な人間関係とともに描かれています。特に、彼女と姉妹でない鏡女王との関係や...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 黒岩重吾さんの歴史小説。
    本作品は、二人の天皇に愛された、額田王が主人公です。
    思春期から壬申の乱の頃までが描かれます。

    さて、感想を書く前にこの小説での設定ですが・・・
    まず、額田王と鏡女王はともに王族であるが、姉妹ではない。二人が姉妹だという説や王族ではないという説もあると思いますが、今回はこの設定。
    この設定のために、二人の結婚事情も変わってくるわけです。
    もう一つは、宝皇女( 舒明天皇妃/斉明・皇極天皇)が蘇我入鹿と通じていた(恋愛関係であった)という設定。
    これも、恋人を息子に殺されたという事実を引きずる宝皇女の姿が、額田王に女性の生き方というものを考えさせます。

    という設定で物語は語られるのですが、私としてはちょっと残念だった。
    額田王というと、二人の天皇(天智・天武)に愛された、美貌と才気を兼ね備えた女性というイメージが、私の中にあったのですが・・・
    理が勝ちすぎているというか・・・
    才気があるというのをああいうふうに表現しているのだと思うのですが、人をジャッジしすぎてて、ちょっと鼻持ちならない(*ノ∀`*)アハッ
    中大兄皇子様は・・・、大海人皇子様は・・・、といろいろ比較し、あまり恋に生きた女性という感じではなかったなぁ~
    娘である十市皇女の結婚に関しても、恋愛をせずに結婚させてしまって良かったのかとか。根底には「私は恋愛したけどね~」という感じがあって( ̄▽ ̄;)

    ただ、何冊も歴史小説を手掛けている黒岩先生。その当時の生活の描写は素晴らしかった。また、その当時の結婚制度についても、勉強になりました。
    妊娠した女性は子供を産むことに専念し、男は他に通う先を見つける。今では考えられないですね。

    最後に・・・歴史小説の常でしょうが、人名が読めなくて疲れました。
    主要人物はわかるのですが、大臣、貴族、家臣・・・読めません。大変でした(´Д`)ハァ…
    そういうのもあって、この小説をリラックスして楽しめなかったのかな?と思ってみたり。

    登場人物に思い入れがあったりすると、歴史小説を楽しむのは難しいかもしれませんね~_| ̄|○ ガクッ

  • 大海人とは別れて宮廷で歌を作り宴席を取り仕切る一見華やかな生活を送る額田王。娘の十市皇女と天智の息子・大友皇子が結婚し、落ち着いた日々が訪れますが、それもつかの間、大海人に危機が迫ると知り、額田は…!?
    井上靖作品と違って、あくまで最初の夫を愛し別れてから改めてその大きさを感じている額田です。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1924-2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。在学中に学徒動員で満洲に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転々としたあと、59年に「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。他の著書に『飛田ホテル』(ちくま文庫)。

「2018年 『西成山王ホテル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒岩重吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×