どくとるマンボウ医局記

著者 :
  • 中央公論新社
3.15
  • (1)
  • (2)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120021848

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世田谷文学館で「斎藤茂吉と『楡家の人びと』」展を見た.楡家や航海記の自筆原稿などなかなか見応えがある.
    それをきっかけに,青春記と航海記をつなぐこの本を読んでみた.

    大学卒業から航海に出るまでの慶應義塾大学の精神科の医局時代のエピソード.山梨で懸命に働いていた時代の部分がいい.ただ,患者さんの話が多くて,読んでいてちょっと辛い.後年に書かれたせいか青春記や航海記の溌剌とした感じはあまりない.

    上記の展覧会では斎藤茂吉と北杜夫の細かい文字で書かれた日記もなかなか印象的なのだけど,その日記からこういう本が生まれてくるのだと思うと面白い.

  • 今とは絶対違う・・・んだけどどう違うかは説明できない・・・んだがおもろしろかったなあ。北杜夫さんありがとうございます。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北杜夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×