意識の形而上学: 東洋哲学覚書 大乗起信論の哲学

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120021954

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  • 本書は『大乗起信論』を井筒流に読みといて、深遠な思想をわれわれ素人にもわかりやすい言葉で示されている。ここで私が特に注目したのは、『起源論』の思想のスタイルの特徴のひとつとして、「全体が、一分の隙もなく、ガッシリと論理的に組立てられ」ているようにみえるが「その内部に踏みこんでみると、強靭で柔軟な蛇行性を以て思・が流れている」のである。「河合隼雄の人生読本より」

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著者プロフィール

1914年、東京都生まれ。1949年、慶應義塾大学文学部で講義「言語学概論」を開始、他にもギリシャ語、ギリシャ哲学、ロシア文学などの授業を担当した。『アラビア思想史』『神秘哲学』や『コーラン』の翻訳、英文処女著作Language and Magic などを発表。
 1959年から海外に拠点を移しマギル大学やイラン王立哲学アカデミーで研究に従事、エラノス会議などで精力的に講演活動も行った。この時期は英文で研究書の執筆に専念し、God and Man in the Koran, The Concept of Belief in Islamic Theology, Sufism and Taoism などを刊行。
 1979年、日本に帰国してからは、日本語による著作や論文の執筆に勤しみ、『イスラーム文化』『意識と本質』などの代表作を発表した。93年、死去。『井筒俊彦全集』(全12巻、別巻1、2013年-2016年)。

「2019年 『スーフィズムと老荘思想 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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