パプリカ

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 212
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120022364

作品紹介・あらすじ

コードネームはパプリカ。美貌の天才サイコセラピスト。もうひとつの顔は男たちの夢にダイヴする夢探偵。精神の深淵に迫る禁断の長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 久々に筒井さんの作品を読んだ。これは、ちょっとめんどくさい話やったけど、まあさすがの巨匠だね。夢と現実か・・・

  • <医学部・yama娘さんからのおすすめ 2020/09/14投稿>
    今敏監督によって映画化もされている一冊。ただし映画版より官能的なので読む際はご注意あれ。
    DCミニという機械で夢に入り人を治す「パプリカ」。しかし夢と現実がいり混ぜになり、何が正気で何が狂気なのかすら分からなくなる。
    さあ、夢<狂気>の世界と現実<正気>の世界を駆けてゆけ

    福島医大蔵書検索
    https://www-lib.fmu.ac.jp/opac/ja/search?searchmode=complex&target=local&isbn=4120022366

  • アニメ化、漫画化もされた傑作。本書以降、意識や夢の中にダイブするというアイディアはすっかり一般的になったように思います。

  • ドタバタ喜劇のような筒井さんの一つの作品群の一つの作品です。何が何だかあんまりわからないけどなんだか面白い作品でした。
    夢と現実の境い目をきっちりと切り分けることは難しいことです。特に酔っ払った時やおそらく高齢になって頭が弱ってくるとそうなる気がします。ヘルやナナセの時とよく似た、頭かひっくり返るような気分でした。

  • 映画は観たが、本はこれが初めて。面白かった。映画だけではよく分からなかったが、話は若干異なるけれど小説読んでからなら理解できた。90年代にこれを書いたこの人はすごい。パプリカも能勢も粉川も魅力的だった。官能的でもあった。

  • 精神病の治療機器が開発され、夢探偵パプリカが活躍する。夢と現実がごっちゃになることを体感できる。

  • すごくおもしろかった!!

  • 面白かった。

    患者の夢に侵入し精神的な病気の根本的な原因を探るという夢探偵パプリカという設定がまずわくわくさせる。
    全編を通して充満するどうしようもないようなエロティックな雰囲気が作品を、パプリカを、千葉敦子を魅力的に仕立てていたと思う。
    文体からはなぜかレトロなものを感じた(私だけ?)。

    映画化されているようなので、そちらも見てみたい。

  • 久々に読んだ筒井康隆の長編。
    1993年刊なのか、凄いな。流石巨匠。
    夢と現実の混沌。大人の童話(グロいエロい)。
    アニメも観よう...

  •  大昔に読んだのですっかり忘れていた。アニメーション映画が面白かったので再読。
     映画と比べて読むと、映画がどのように原作を素材として創作しているか、というような道筋が見えるようで、また別の面白さがある。
     かなりの長編だが、ストーリーとして大変面白く、さくさくと読めてしまう。が、話が盛り上がってくるにつれ、だんだんだんだんと、筒井康隆特有の描写のえげつなさ、狂気、エログロ具合いも激しさを増し、辛くなってくるものがある。子供の頃は、これに閉口して、怖いキライで済ませたものだ。
    …が、脳の感受性をコントロールして、無防備にならず残虐変態性を遮断、楽しいとこだけを読み取る工夫ができるようになったのかもしれない。結論、かなり面白く読めたのである。
     物語構成としての面白さは確かにすごいんだけど、それを上回る悪趣味ぶりもまたある。…そこんとこを上手に利用して毒を抜いて受け入れやすくアレンジしたのがアニメーション映画、という印象。

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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