- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120022388
作品紹介・あらすじ
名探偵巫弓彦人知を越えた難事件を即解決。身元調査等、一般の探偵業は行いません。そして記録者はわたし、姫宮あゆみ二人が遭遇した三つの事件の記録。
感想・レビュー・書評
-
2つの短編と1つの中編の連作ミステリー。
主人公のあゆみが、生き生きと描かれている。
先の2作は、大きな事件も起きず、どこか温かい。
最後の表題作「冬のオペラ」は、哀しい結末。
冬の京都の描写が素晴らしく、静かな寺など改めて訪れたくなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
装画/おーなり由子 装幀/渡辺和雄
-
姫宮あゆみが勤める不動産屋のビルに、【名探偵】巫弓彦が事務所を開いた。【名探偵】は、身元調査など、一般の探偵業は行わないが故に、アルバイトで生計を立てている。短編2つと、中編1つが、記述者のあゆみ目線で語られている。短編では日常の謎が軽く書かれているが、中編では少しズッシリした殺人事件。こちらは、ストーリーも、謎解きも読み応えがあった。即座に解決してしまう巫の名探偵ぶりが気に入ったので、続編があれば読みたい。
-
イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155279.html)
(収録作品)蘭と韋駄天/冬のオペラ/三角の水 -
わずかな鍵で謎を解く名探偵と記録係。
短編二つとタイトル作の長編。
シリーズ化できそうだけど、ないのかな。 -
19歳の未成年の主人公に酒を飲ます叔父(主人公の雇い主)にどん引き。どこが「大事な預かりもの」なんだろうか。このくだりだけで底が見える気がした。それと主人公が大学の教室で黒板を見て、黒というより緑色だから緑板か、と思うシーンがあるが、黒い黒板は相当昔にしか使われていない。一体いつの話だと思った。堺雅人を彷彿とさせる巫さんはどこも悪くない。むしろいいキャラクター。
-
2000年1月読了。
-
土地勘ないから2話目は「なるほど!」と思うこともなく…。
18で酒飲ましてるのか~、とか、「年上の人に『あなた』というのは適切ではない」と思っておきながら、名探偵には「あなた」呼ばわりしてるじゃん、とか。
カマトトぶりつつ、どことなく優等生的上から目線な思考をする主人公が、好きじゃないんだな…ということを再認識した。作者の好みかもしれないけど、主人公は現代の若い女性じゃなくて、団塊の世代よりは5~10年若い世代の子、って感じ。頭でっかちだよな。
名探偵がバイトしなきゃいけないとか、そういう設定は斬新。 -
あっ!?っと言う間に謎を解いてしまう、まさしく『名探偵 巫弓彦』
『名探偵とは存在であり、意義である』巫弓彦が言うからこそ納得出来る言葉。
続編があれば... -
名探偵、巫弓彦とワトソンくん役の姫宮あゆみ。
3話ですが、シリーズ化されて色んな話が読めたらおもしろそう、な1冊。