冬のオペラ

著者 :
  • 中央公論新社
3.43
  • (4)
  • (20)
  • (35)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 119
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120022388

作品紹介・あらすじ

名探偵巫弓彦人知を越えた難事件を即解決。身元調査等、一般の探偵業は行いません。そして記録者はわたし、姫宮あゆみ二人が遭遇した三つの事件の記録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2つの短編と1つの中編の連作ミステリー。
    主人公のあゆみが、生き生きと描かれている。
    先の2作は、大きな事件も起きず、どこか温かい。
    最後の表題作「冬のオペラ」は、哀しい結末。
    冬の京都の描写が素晴らしく、静かな寺など改めて訪れたくなる。

  • 装画/おーなり由子 装幀/渡辺和雄 

  • 姫宮あゆみが勤める不動産屋のビルに、【名探偵】巫弓彦が事務所を開いた。【名探偵】は、身元調査など、一般の探偵業は行わないが故に、アルバイトで生計を立てている。短編2つと、中編1つが、記述者のあゆみ目線で語られている。短編では日常の謎が軽く書かれているが、中編では少しズッシリした殺人事件。こちらは、ストーリーも、謎解きも読み応えがあった。即座に解決してしまう巫の名探偵ぶりが気に入ったので、続編があれば読みたい。

  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155279.html)
    (収録作品)蘭と韋駄天/冬のオペラ/三角の水

  • わずかな鍵で謎を解く名探偵と記録係。
    短編二つとタイトル作の長編。
    シリーズ化できそうだけど、ないのかな。

  • 19歳の未成年の主人公に酒を飲ます叔父(主人公の雇い主)にどん引き。どこが「大事な預かりもの」なんだろうか。このくだりだけで底が見える気がした。それと主人公が大学の教室で黒板を見て、黒というより緑色だから緑板か、と思うシーンがあるが、黒い黒板は相当昔にしか使われていない。一体いつの話だと思った。堺雅人を彷彿とさせる巫さんはどこも悪くない。むしろいいキャラクター。

  • 2000年1月読了。

  • 土地勘ないから2話目は「なるほど!」と思うこともなく…。
    18で酒飲ましてるのか~、とか、「年上の人に『あなた』というのは適切ではない」と思っておきながら、名探偵には「あなた」呼ばわりしてるじゃん、とか。
    カマトトぶりつつ、どことなく優等生的上から目線な思考をする主人公が、好きじゃないんだな…ということを再認識した。作者の好みかもしれないけど、主人公は現代の若い女性じゃなくて、団塊の世代よりは5~10年若い世代の子、って感じ。頭でっかちだよな。
    名探偵がバイトしなきゃいけないとか、そういう設定は斬新。

  • あっ!?っと言う間に謎を解いてしまう、まさしく『名探偵 巫弓彦』
    『名探偵とは存在であり、意義である』巫弓彦が言うからこそ納得出来る言葉。
    続編があれば...

  • 名探偵、巫弓彦とワトソンくん役の姫宮あゆみ。
    3話ですが、シリーズ化されて色んな話が読めたらおもしろそう、な1冊。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北村薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×