充たされざる者〈上〉

制作 : Kazuo Ishiguro  古賀林 幸 
  • 中央公論社
3.53
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本棚登録 : 85
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120027048

作品紹介・あらすじ

世界的ピアニスト、ライダーはヨーロッパのとある「町」に降り立つ。「町」は精神的な危機に瀕しており、市民たちは危機克服の望みを演奏会「木曜の夕べ」の成功にかけていた。「町」を蘇生させる重責を担わされたライダーに市民がもちかける相談とは…。イシグロが冒険的手法を駆使して現代の苦悩に取り組んだ異色問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 淡々とした語り口はカズオ・イシグロの作品である。しかし訳者が下手なのか、くどくて面白くない。

  • 久しぶりの「小説」ですな。このちぐはぐさは何だと思いながら読んでいくと、わかった、夢だよな。車でずいぶん遠くへ来たはずなのに、泊まっているホテルの裏側だったってなこと、よくあるある。早く悪夢から覚めたいがためにどんどん読んじゃう。でも、また邪魔が入ってなかなか予定どおりにはいかない。もはや喜劇のようになってます。下巻は来年かあ。

  • 音楽家のライダー氏が、長旅を終え、夜間ホテルにチェックインするところから物語は始まる。フロント係、ホテルの支配人、ポーターと出会い、それぞれの話し相手をするなどし、また出かけなければならなかったりと落ち着かない。
    読み進めていくとポーターは、嫁さんらしいゾフィーの父で有り、息子らしいボリスのおじいちゃんみたい。
    なかなか、人物の相関関係が見えてこない中、新しい人物が次々に登場して、全体の流れもおかしくなってくる。
    ライダー氏は、いったい何者か?という根本的なことまで怪しくなる展開。
    上巻は、意味がよく分からないまま突如幕を閉じた。
    次は、下巻をゆっくり読むか。

  • 枠組みが掴みにくく、何が真実か分からなくて最初は読むのに苦労した。
    でも読み進めるごとに、夢中になっていく。
    気付いたら魅了されてた、って感じ。

  • 次に何が起きるかわからないし、思ったように展開することは何一つないという一言でいうと不条理な世界なのだけれど、これが今後どのような物語に収斂していくのかが気になります。面白い。

  • 圧倒的な筆力。
    詳細は下巻で。

  • カフカの『城』と何が違うの?というのが上巻の感想。

  • 著名なピアニストである主人公ライダーが、ある閉鎖的な小さな村での演奏と講演に招かれる。
    そこで無闇矢鱈に起きるあれこれがライダーを困惑・混乱させていく。

  • 記憶
    踏み出せない人
    取り返しのつかなさ

  • 難しかった~。最初はかなり戸惑いました。場面がグイングイン飛ばされていくのでついて行くのに精一杯でした。どういうパラレルワールドなのか全然把握できなくて、ホント読むのに頭使いました。でも、なぜか先が気になって読み進んでしまう不思議な魅力がありました。このあとどうなっていくのか・・・。

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著者プロフィール

カズオ・イシグロ
1954年11月8日、長崎県長崎市生まれ。5歳のときに父の仕事の関係で日本を離れて帰化、現在は日系イギリス人としてロンドンに住む(日本語は聴き取ることはある程度可能だが、ほとんど話すことができない)。
ケント大学卒業後、イースト・アングリア大学大学院創作学科に進学。批評家・作家のマルカム・ブラッドリの指導を受ける。
1982年のデビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年『浮世の画家』でウィットブレッド賞、1989年『日の名残り』でブッカー賞を受賞し、これが代表作に挙げられる。映画化もされたもう一つの代表作、2005年『わたしを離さないで』は、Time誌において文学史上のオールタイムベスト100に選ばれ、日本では「キノベス!」1位を受賞。2015年発行の『忘れられた巨人』が最新作。
2017年、ノーベル文学賞を受賞。受賞理由は、「偉大な感情の力をもつ諸小説作において、世界と繋がっているわたしたちの感覚が幻想的なものでしかないという、その奥底を明らかにした」。

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