ハネムーン

  • 中央公論社 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (170ページ) / ISBN・EAN: 9784120027420

感想・レビュー・書評

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  • 吉本ばななさんの作品って普通の小説のようによんではいけないと思う。
    というよりも、もったいないように思う。

    話をたどったり、展開を楽しむのではなく
    呼吸するように読んでこそではないかと。
    流れる空気や移り行く季節や風の温度を感じるかのような「流れ」や色彩をすごく感じた。

    話は幼馴染の二人が成長していく話と一言っで言ってしまえばそれだけかもしれない。
    けれど、その間に流れる時間や空気があって初めて成り立つもので。
    その空気を色彩豊かに描けるのがさすがと思える圧巻の作品。

  • 本当に久しぶりの再読。
    以前に読んだときはカルト宗教の印象が強くて封印気味だった。
    10年近くたって、ばななさんがこの本にこめたものがわかるようになった気がする。

  • 読んでいで怖いこともいっぱい書いてあるのに、なぜだか幸せだった。
    たまらなく知っていることばかりが書いてあるような気がして涙が出た。
    多分、裕志くんの気持ちが分かるからだと思う。
    理解し合えない肉親、
    自分のせいじゃないのに背負わされている業、その重たい感じ。
    それと、唯一救ってくれる犬の柔らかさ、ミルクみたいな匂い。
    生きてる、大丈夫、そう思える温かさ。
    自分を明るいところへつなぎとめていてくれる存在。
    そういうことが、分かるからだと思う。


    最初は、オリーブの飼い主のまなかちゃんの気持ちが分かるんだと思った。
    でも、多分裕志くんに共感しているんだろうなと、最後まで読んで気付いた。
    私は裕志くんほど強くないし、逃げられるものなら逃げたいから
    遠慮もせずに喚いて逃げようと今は思っているけど、
    ある意味昔は裕志くんみたいに遠慮していて、
    だけどどうしてもここは駄目っていうときに家出するパワーみたいなのが
    すごく自分と近く感じるんだろうな。

  • いつだって、ばななさんの文章には、はっとさせられるものがある。見返せるようにメモさせていただきました。 前回読んだ時は、暗い印象が強すぎて、もやもやしたけれど、今回は、出てくる景色の素晴らしさを文章を読んで想像して感動する……が多かったかも。その時の心理状況にもよるのだろうね、でも、挿絵が怖くてぎょっとしました。

  • いろんな家族のかたちがあり、家族の事情は表面だけでは分からないんだなと思った作品。
    言葉選びがとても絶妙で一気に読み終えました。
    どんどん読み進め最後は読み終わるのが勿体無いと思う程入り込めた素敵な物語でした!

  • まなかのママはきっとすごくチャーミングなひとだ
    ブリスベン行ってみたいな

  • 2015/11/12 読了 図書館本

  • 死への恐れ、受け入れ方、心の拠り所。恋や愛という一言でジャンルに振り分けられない人と人の支え方。

  • ロングスカートをはいて歩きたくなる。

  • 初めて吉本ばななさんの本を読んだ。内容的に私には少し難しいかなと感じた。間に挟んである挿絵がすこし怖かった。

  • 実家にあり

  • (2000.08.26読了)(2000.08.11購入)
    (「MARC」データベースより)
    18歳で、戸籍上の結婚をしたまなかと裕志。祖父と愛犬オリーブの死を迎えて、二人は互いでしか癒せない孤独を抱えたまま、むき出しの世界へと歩きはじめる。書き下ろし長編。

    ☆吉本ばななさんの本(既読)
    「とかげ」吉本ばなな著、新潮社、1993.04.20
    「B級BANANA 吉本ばなな読本」吉本ばなな著、福武文庫、1995.03.25
    「アムリタ(上)」吉本ばなな著、角川文庫、1997.01.25
    「アムリタ(下)」吉本ばなな著、角川文庫、1997.01.25
    「マリカのソファー/バリ夢日記」吉本ばなな著、幻冬舎文庫、1997.04.25
    「夢について」吉本ばなな著、幻冬舎文庫、1997.08.25
    「日々のこと」吉本ばなな著、幻冬舎文庫、1997.08.25
    「ハチ公の最後の恋人」吉本ばなな著、中公文庫、1998.08.18

  • 特殊な環境で高校生にして結婚した2人。男の子はその事情から心を病んだ状態になったりもするけれど、女の子が自分ではそう知らないままブレないでいるのでしっくりくるカップルで、特別なすべても普通におもえる。1つ1つの文章がすべて、丁寧に大切に書かれたものだという感じがする。

  • せまーいせまーい
    ふたりの世界で
    いるのも悪くない。

  • 私は小さい頃から自分の庭が好きだった。そんなに大きな庭ではないが、家の大きさに比べると、ずいぶん大きな面積だった。

  • こんな暮らししてみたいなあと思いました。風景が目の前に広がるような感じがします。

  • 主人公の名前が自分と同じ。随分前に読んだから内容は結構忘れてしまったけど、とても好きな話だったことを覚えています。もう1回読みたいな。

  • どこにいようと、なにかふと不安を感じたとき、心の中でいつの間にか私は庭にいるときの自分に戻っていくことがある。庭は私の感覚が出発した地点、永遠に変わらない基準の空間だ。
    笑ってしまうようなおとが人生を作る細胞だ。
    誰かがその世界に惹かれたら、止めることはできない。そのくらい世界では一は単なるもの同市で感情は深く触れあわず、力と孤独の身が行動を決めていく。それはそれで私たちの生きている現実に匹敵する真実の世界だ。
    自分の立つ場所をはっきりさせたいだけでないと人生を始められない。いつまでも置いて行かれた子供のままで、君のうちに上がりこんでるだけだもん。
    取り返しのつかないことはたくさんある。ほんんお少しの手違いで、うっかり言うけど、取り返せないことがたくさんある。

  • よしもとばななの作品は、いつも、心の中まで
    すっと入ってくるのだけれど、
    今回はそうでもなかった。
    のは、きっとまだ、私の知らない感情について
    書かれているからだろう。

  • よしもとばななさんがすきだなーとしみじみした本。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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