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- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120027642
感想・レビュー・書評
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中国の短編集です。4作品収録されています。
悲しいお話とはあまり感じませんでした、女性に発言の権限などが全くなかった時代。そんな時代背景が、井上先生の文章で女の儚さも綺麗に思えてきます。話的には、最後の清大国のお話が好きです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと中国っぽいお話が読みたいな〜と思うと、最近は専ら井上祐美子か森福都をチョイスします。
ハズレがないんですよ。
そして、中国小説にはあまりない、女性が主人公という形が嬉しい。
やっぱり同性が主人公だと、感情移入しやすいんですよね〜。
この本は、花に絡めた短編が4つ収録されてます。
その中で私は、「傅延年」が一番好き。
最後のくだり、思わずほんわりと胸が温かくなりました。
多分、傅兄を見つけた安世も、そんな気持ちになったんじゃないかなぁ?
この「傅延年」だけではなくて、収録されている4つのお話それぞれが、読後にじんわりと想いが残るような、そんな素敵な余韻が残るお話です。
実は私、中国小説独特のこの余韻が、読み手に丸投げしているような放り出され方に感じてしまって結構苦手だったりするのだけど、井上祐美子のお話は落ち着くべきところに落ち着いたというスッキリ感の伴う余韻なので、大好きなんですよね。…ううん、上手くいえないけど。
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