オケのなかの蛙、大海に挑む

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120027932

感想・レビュー・書評

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  • この本を手に取るまでオーボエとクラリネットは違う楽器であるということすら知らなかった大うつけ者の私ですが、どうか音楽の神様バチを当てないでくださいごめんなさい。

    そんな体たらくなので、クラシック音楽に関して中学高校の音楽の授業レベルの知識しか持ち合わせていなかったのですが、軽妙な語り口に引き込まれるようにして読了。全編通して筆者の「音楽愛・芸術愛」を存分に浴び、もともと乏しい自分の音楽観を根底から覆された思いです。

    N響演奏旅行日記までは楽しく読んでいたのですが、小澤征爾との対峙の臨場感やセミナーにかける熱意、レッスンとゲネプロと本番の連続に追い込まれてゆく様などは、手に汗握ります。著者と一緒に読者までもが疲れそうな大迫力。

    様々なバックステージを垣間見させていただいたことで、これからの私の「聴き方」も変わりそうです。

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著者プロフィール

シュトゥットガルト・ フィルを経て、1990年から2019年までNHK交響楽団首席オーボエ奏者を務め、世界的指揮者と共演を重ねた。1996年から指揮活動に入り、解説コンサートや「のだめ音楽会」などを全国展開。群響、仙台フィル、東フィル、名フィル、九響など全国の団体を指揮。50歳にして東京音大の指揮科に再入学。現在同学助教。指揮を故・岩城宏之、外山雄三、広上淳一の各氏に師事。『オーケストラ楽器別人間学』など多数の著書がある。

「2020年 『交響録 N響で出会った名指揮者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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