曹操 上: 魏の曹一族

著者 : 陳舜臣

• 中央公論新社 (1998年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[なつみさんの感想 · 2023年3月26日]

とても読みやすかった。

[まんまるさんの感想 · 2022年10月8日]

淡々として読みやすいような、迫力に欠けるような…

[yasu8888さんの感想 · 2013年8月17日]

三國志演義よりのアニメを見てはいたがこの本を読んで初めて知った事が沢山あった。曹操の生きた時代の　乱世の独占的権力を持つもの同士の争いの陰湿さは極まりない。密謀や無実の罪をきせ一族誅滅させたり、関わったものたち全てを死刑にしたり　乱世　まさにこの世の終わりかと思うぐらい凄まじい。

[吉野瀬理さんの感想 · 2012年3月27日]

読みやすいのは良いのだが、内容は薄味。曹操を描くにあたり、覇者(政治家)・軍人として描くものは多いが、この本では一人の人間として描いている点が珍しい。魏軍を描いたものが読みたければ他のを読めと言わんばかりに軍の動きについてはばっさりと切り捨てているのが特徴。登場人物も少ない。官途についた若き時代～青州黄巾戦までを深くは掘らず、表面を撫でるように進んで次巻へ進む。

[福井智紀さんの感想 · 2010年12月10日]

※レビューは下巻の方に記載します。

[yamaboushiさんの感想 · 2010年9月23日]

三国志は蜀の劉備を中心にした物語で曹操を悪者のように書いている。
ここでは、その曹操を中心に物語が進んでいく。劉備などは上巻の最後の方で申し訳程度に出てくるだけである。
日本の戦国時代の物語が面白いように、三国時代の群雄割拠の物語はついつい手に取ってしまう。曹操という英雄、蜀からの視点からだけでなく、いろいろな視点から眺めてみたいと思う。

[yshiomiさんの感想 · 2009年11月20日]

やはり三国志は「曹操」にスポットを当てた方が断然に面白い

[ばんるさんの感想 · 2006年12月3日]

陳氏は曹操が好きなのが、すごい分かって嬉しい本。
小説としてはちょっと淡々としずぎと思う人もいるかもしれないが、淡々としつつも歴史を知ってる人が読むとびっくりするような大胆な設定がそこここにちりばめてあるのが、陳氏の作風だと思う。
『秘本三国志』の設定を若干引きずっている気もするので、そっちも読んでいた方がしっくりくるかもね。

著者プロフィール

1924年－2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』（直木賞）、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』（日本推理作家協会賞）、『実録アヘン戦争』（毎日出版文化賞）、『敦煌の旅』（大佛次郎賞）、『茶事遍路』（読売文学賞）、『諸葛孔明』（吉川英治文学賞）、『中国の歴史』（全15巻）などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」