新装改版 新選組血風録

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120029523

作品紹介・あらすじ

混沌たる時代を切り開こうとし、斃れていった隊士たちの哀歓。

感想・レビュー・書評

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  • 「燃えよ剣」が大好きで何度か読み返している。本書は、その登場人物たちを個々に取り上げていて、司馬先生の描く新選組のキャラにさらに愛着が湧いてくる。沖田君の人物造形はマイペースだが怜悧なところもしっかり描かれているところが大好きだ。井上さんの件でみんなが振り回されたり、コミカルなところもあって、各個人のいろいろな面が楽しめる!
    特にお気に入りの場面は、加納惣三郎の話の中で「用を思い出した」と中洲へ引き返す沖田の場面。見ていない振りしてきっちり見ているんだね。

  • 『燃えよ剣』の後に読んでとても面白かった。新選組隊士の色々な話があったが、沖田総司は凄腕の剣士ながら朗らかな人柄で憎めないところがあって良い。しかし、最後は誰からも見守られることなく亡くなり、とても淋しい気持ちになった。

  • 新選組サイドストーリー。山崎丞がよいね。

  • 生きては戻れぬ死闘を前にしながら、ひょうひょうと振舞う篠原泰之進。好きな女のために新選組にもぐりこみ、惨殺される深町新作。池田屋事変で一番の活躍をしながらも、その運命にもてあそばれているような寂しさを漂わせる山崎蒸。武芸で身を立てることに戸惑いながらも、敵方にひとりで切り込んでいく長坂小十郎。時代に逆らって生きる個性豊かな隊士たちは、いずれも無骨で、真っ直ぐで、さわやかだ。

    なかでも、「沖田総司の恋」「菊一文字」で、沖田への不器用な心配りを見せる近藤勇と土方歳三の姿が印象深い。「総司のことになると目が曇る」近藤と土方の姿を、おかしみさえ滲ませながら人間臭く描くことで、司馬は、激しい風雲に飲み込まれざるをえなかった者たちの悲劇をいっそう際立たせている。新選組という「類のない異様な」集団を多角的な視座を用いてとらえた本書は、1個人の人生から、歴史の壮大なうねりを照らす司馬の持ち味が、いかんなく発揮された傑作である。

  • 「燃えよ剣」は土方歳三が主役で話が進みますが、
    こちらは短編集で、沖田総司や無名の平隊士が主役の話などあり、切り口がいろいろで燃えよ剣とは違ったおもしろさ。
    まあ、司馬作品にハズレはない。

  • 新選組隊士達の姿が生き生きと描かれていてよかった。登場人物の中で山崎が好きです。土方に餅を貰う場面や、前髪のある隊士に絡まれてしまう場面での反応が可愛い。

  • 各隊士にスポットを当てた短編集。山崎烝が超絶かっこ可愛い

  • さて、特に気合いが入るわけではないのですが
    司馬遼太郎さんの本は非常に好きなので
    時間があるときにふと手に取り読んでみました。
    Amazonに画像がないのが残念。
    画像がないだけで、購買欲が著しく下がることに
    Amazonは気付いていないのでしょうか??

    新撰組、水滸伝と読む中で素晴らしいなと思えるのは
    尊敬という要素があるにしろないにしろ
    登場人物の人生を読むことで味わえる事ですね。

    戦いというものに接しているから彼らの人生は
    一瞬の光に輝いているように見えます。

    命を賭して戦う事は今の自分には
    まだできないかもしれないから、憧れるのかもしれないですね。

    この辺は要考察。

  • 新撰組の短編集です。
    どこからが史実でどこからが創作なんだかわからなくなる程一人一人が描かれております。

  • 男は自分の考える美意識に殉ずるべきだ!命を燃やし自分自身を鮮明に生きぬいた新撰組副長土方歳三の生き方!損得や情勢ではなく、最後まで自らの信じた美に生きたすごさに魂が震える!

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著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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