三十一文字(みそひともじ)のパレット 2 記憶の色

  • 中央公論新社 (2000年4月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784120029981

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  •  ①六時間を歩いて帰り来し父は神戸の街の惨を語らず ②フリージアもラナンキュラスもひたすらにひたすらに咲く値札をつけて ③この箇所にて君は何を思いしや貸してくれたる本の傍線 ④夢の中にこれは夢かと思ひをり逝きたる人に出会ひたるとき ⑤アルバムをそっとひらけば三歳の私が私をじっと見ている  俵万智「記憶の色」、三十一文字のパレット№2、2000.3発行。抒情や情景が心に響きます! 

  • たまたま巡り合った本。「2」であることも気づいてなかった、
    そうだ!私には短歌があった。コロナ禍でできること。短歌を読む。短歌を詠む。まだまだ自粛できるぞ!といやだけど少し心強くなった。
    歌集だと歌が詰まっていて、なかなか読むテンポが定まらない。進まない(別にいいのだが)。その点、この本は俵万智さんの鑑賞文が挟まれているので、歌を読んで感じ、鑑賞文を読んで考え、また歌に戻るというリズムができた。と言ってもすごく長く立ち止まる歌があるかと思えば、スッと流してしまう歌もあるのだが。俵万智さんによるテーマに合わせた選歌。ほとんど知らない歌ばかりで、どれも新鮮で、最近歌に全く触れてなかったこと、忘れていたけど歌が好きだったことを思い出した。

    その肩にわが影法師触るるまで歩み寄りふとためらひ止みぬ   永井陽子 32ページ

    朝の厨に透きとほりたる水を汲む流れて還らぬこの今を汲む   多羅尾保子 41ページ

    家といふかなしみの舟成ししよりひとは確かに死へと漕ぎゆく  島田修二 150ページ  

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著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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