援助する国される国: アフリカが成長するために

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120031045

作品紹介・あらすじ

日本のアフリカ援助に独自の開発論を!日本の開発援助額は膨大だ。にもかかわらず、目に見えるような効果が現れない。何故なのか?どうすれば良いのか。

感想・レビュー・書評

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  • 元・ルワンダ国立銀行総裁によるアフリカ・援助論。個人的見解が目立つが、その経験に基づく意見には耳を傾ける価値がある。

  • 日本人で初めて世銀の副総裁になった著者による、アフリカ援助に関する本。

    アフリカがかかえる問題から、その発展のための経済学を説いて、援助専門家の偏向や見落としを指摘して、発展のための鍵を考え、最後に日本の援助を考える、という流れ。
    日本のアフリカ援助に、独自の開発論を提唱しようと。その為には相手を知る努力を、実体験(対話)を通してせよ。と。
    しかし援助という行為に対する思いこみや思いあがりは排して、人間の尊厳への考慮を備えよ。発展効果の高い援助の実現を目指して。
    その声にはwarm heartとcool mindがあります。
    今では同じようなことを主張する本がたくさんあるけど、この本は
    理論より先に、実体験の裏打ちがある点で、机上の経済学書より面白い。


    10年前の本だから、援助の事情や認識はだいぶ変化を遂げただろうけど、心構えとしては、時代を超えて読まれるべきなんじゃないかと思う本。
    自分のまなざしや位置を確認するためにも、今読んでよかったと思う本。
    10年前とはまた違って、アフリカは日本のパートナーとしてその重要性を認識されてきているけども、そういった違う環境下でも忘れちゃいけないまなざしを語る本でした。

  • アフリカの現状の理解方法、援助において欠如している考え方などについて書かれた本。
    著者はルワンダや世界銀行で、長年アフリカに関わってきたらしい。
    2001年発刊で、著者も発刊前にお亡くなりになられているので
    おそらく1世代前の「現状」でしょう。

    肝心の中身はしかし。。。あまり頭に入らず。最後まで集中が続きませんでした。
    なんだか、いつも思うんだけど
    この手の本は具体例は違うにしろ言ってることが似通ってるなぁと感じます。
    植民地経営の費用分散化のために援助が始まったというのは新鮮な話でしたが。
    同じに見えるのはおれがばかなだけなんだろうか。

    人間の尊厳とか、自助努力だとか、この本の中でのキーワードだったと思いますが
    どこにでも出てきそうな言葉であり、論理展開であり。
    問題がずっと解決されてないからそうなっているだけ?
    あるべき援助の形は提示されてると思うんですが、
    それが実行はされてるんでしょうか。
    実行されてたら問題の捉え方に変化があると思うんですが。

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