「都市主義」の限界 (中公叢書)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 27
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120032400

作品紹介・あらすじ

教科書問題の根はどこにあるか、少子化の利害得失を誰が決めるか、子どもを育てられないのはなぜか、戦争をやめられないのはなぜか。「時評を超えた」最新時評集。

感想・レビュー・書評

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  • 意識偏重と気付かないほど意識偏重、意識で構築された世界の枠組みだけで物事を考える「都市化」現象への警鐘

    を主なテーマとした数本の雑誌投稿(と講演1つ)がまとめられたもの。

    養老さんの文章は(本書に限らず)警鐘というよりボヤキ、溜息に近い体をとるので、問題提起としてしっかり受け止めることはなかなか難しいかもしれませんが、この「都市化」に関しては一度深く自省する必要があるように感じました。

    畑はまったく違いますが、柄谷行人の『日本近代文学の起源』なんかを併せて読むと面白いかもしれません。

  • 養老氏の本は、はっきり言って、
    ズバッと何かを斬ってくれる。言ってくれるということは無い。

    そういうのを期待している人は読まない方がいいだろう。

    自分自身、都市についてあまり考えたことはなかったが、
    都市は、脳化ということが分かったとき、
    あっ、そうか。と合点がいった。

    それが分かっただけでも、この本を読んだ価値はあった。

  • 読了

  • 筆者は、日本の戦後を「都市化」の時代だと規定する。
    「都市」とは、意識の世界であり、すべて人工物で構築されている。人工物はすべて人間の脳で作られたものであるから、「都市化」は「脳化」とも言える。

    そのような立場から、少年犯罪やオウム事件、60年代の大学紛争、教育の問題などに言及する。

    『バカの壁』と内容が重なる部分もある。2冊とも読めば、養老氏持説をある程度整理できるのではないかと思う。

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