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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784120032448
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自然と人間の共生をテーマに、文明のあり方を再考させる内容が展開されています。著者は、家畜の文明と森の文明を対比し、前者が自然資源を搾取する一方で、後者は持続可能な循環を重視することを提唱しています。歴...
感想・レビュー・書評
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世界の文明を家畜の文明と森の文明に分けて対比させ、前者は自然の資源を搾取する文明であり、後者は自然と人間が循環的に永続的に生きる文明であると論じる。家畜の文明が勢力を拡大してきた歴史を批判して、森の文明を取り戻すことを提唱している。生態学的な文明観を整理し直した内容であり、持続可能性の議論ともあわせて文明のあり方を改めて考えさせられた。
6000年前に乳絞りと去勢の技術によって牧畜の生活様式が完成し、青銅器の利用によって馬具が発達した。4000年前の寒冷・乾燥期に、ユーラシア大陸の西方でインド・ヨーロッパ語族が拡散した。馬車が登場して遊牧民が誕生し、農耕民の集落を襲って支配するようになった。青銅器や車輪の知識が東方に伝わって黄河文明の契機をつくった。BC900〜800年には最も気候が悪化して地中海世界は大混乱に陥り、家畜の民は鉄器を利用して騎馬革命を行った。中国、ヒンドゥー、ギリシア・ローマの3文明は、農耕民と遊牧民の接触によって生じた(村上泰亮)。家畜の民は交易を行うために、契約や共通する普遍的原理を発達させた。
環太平洋の地域は、北部の半栽培漁労文明圏、西部の稲作漁労文明圏、東部のトウモロコシ文明圏・ジャガイモ文明圏、南部の根栽漁労文明圏の4つの文明圏に分類できる。北部の半栽培漁労文明圏と西部の稲作漁労文明圏が重なる範囲である北緯35〜45度は、暖かさ指数45〜85度の冷温帯落葉広葉樹林の地域に相当する。北米大陸においても、北緯35〜50度の地域が先住民の人口密度が高く、北部の半栽培漁労文明圏と東部のトウモロコシ文明圏が重なる範囲に相当する。
森の文明では水牛・ブタ・ニワトリを飼っているが、ヒツジ・ヤギ・ウシの牧畜と乳利用はしていない。
畑作牧畜社会では、生産は奴隷が行い、土地所有者の生活と消費の中心として都市が誕生した。稲作農耕社会では、祭祀、種もみの分配・交換、灌漑水のコントロールを行う生産の中心として都市は誕生した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
森の文明=蛇、太陽、鳳凰、稲作漁労民、母権主義
家畜の文明=龍、畑作牧畜民、王、交易、父権主義
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