覘き小平次

著者 :
  • 中央公論新社
3.55
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本棚登録 : 746
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120033087

作品紹介・あらすじ

生きているから怖いのか。江戸の闇に蹲る男。隙間から覗く眼。待望の書き下ろし"京極怪談"。

感想・レビュー・書評

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  • 切ない。報われない。もどかしい。
    そういうのが好きな方なのでたまらない。
    嗤う伊右衛門もだけど、京極節の怪談は怖くないかわりに抉られるような切なさがある。

  • 図書館より
    ほとんどしゃべらず家にいる間中棚に閉じこもり妻にも疎まれる役者小平次、その小平次が唯一の得意な幽霊芝居の仕事が舞い込むのだが……

    とにかく前半は読みにくい。登場人物それぞれが暗いし、愚痴ばっかり言っている感じがして共感しにくく久々に途中でリタイアしかけました(苦笑)小平次が一座に入ってからの様子が語られる頃になってようやくテンポよく読めました。

    小平次自体はほとんど動いてないのですが、周りの人間が小平次を中心に動き回るので巻き込まれ型の話になるのかな、と思います。でもほんとに小平次は巻き込まれたものの、その後ですらまったく行動してませんね。

    ミステリ的にはなぜ幽霊芝居の仕事がやってきたのか、という謎に加え小平次を巻き込みさらなる事件が起こり、その二転三転する状況が楽しめます。

    しかし最後まで読んでも登場人物には感情移入しきれなかった……特に小平次の嫁のお塚はそんなに嫌っているのになぜ小平次と暮らし続けるのか、という謎は最後まで自分には解けず……人生の経験値の違いかなあ。男女の仲はわかりません(苦笑)

    第16回山本周五郎賞

  •  作品解説:死んだように生きる幽霊役者と、生き乍ら死を望む女。小平次とお塚は押入襖の隙間からの目筋とこの上ない嫌悪とで繋がり続ける…。
     第16回 山本周五郎賞受賞作。

     京極夏彦さんの作品は「堅苦しそう」「難しそう」「敷居が高そう」などと思い、読まず嫌いをしている方が多いと思います。が、実際に読んでみると、美しい描写やリズムの良い文章によりどんどん読み進めることが出来ます。
     覘き小平次に関してですが、暗~い内容なので、読了後に気持ちが沈むかもしれません。

  • 全ての話が繋がっていく。

  • 途中まで読んで、やりきれない感じで終わるのかと予想していたが読了感は思ったより悪くない。
    お塚が生きようとしているから、だろう。

  • ずっとずっと何時までも。
    妾はお前が。
    大ッ嫌いだ。

  • 静かで静か。周りはどろりと熱い。面白かった!読み終えるとしんとした気持ちになる。

  • 主人公の小平次が極端に喋らない。動かない。しかし、それでも人は小平次を嫌い、厭い、恐怖し、羨望の眼差しで見る。小平次はいないものであろうとするが、周りはいないものとして見られない。そうして、業を煮やした連中が小平次に行動をしかける。
    同じ名前が出たので、百物語に出ていた人物も出ているってことでいいのかな?似たキャラ設定だったしね。
    小平次が嫌がりそうなことをしてなんとか気を引かせようとするお塚がなんか可哀想にも見えたけれど、多分彼らはこれでいいんだろうなぁ(笑

  • 巷説でおなじみの治平や徳さん、又市が登場するので
    仕掛けが主かと思ってしまったけど

    あくまで小平次とお塚の心情が主だったのだと
    読み終わって感じました。



    お塚は小平次のことが
    心底嫌いなんだろうけど
    どこかですごく好きなんだろうなあ。



    女心はふくざつ‥‥‥‥‥
    男女の仲はもっとふくざつ‥‥‥‥‥

  • 涙もでなかったのに、揺さぶられた一作
    死んだ人も生きている人もいる

    あの人の働きは相変わらずのようでわかりやすくはあるが、今回は全くの水面下
    作戦は失敗なのか成功なのか知らないけど、全て丸くでは収まらず

    シリーズの真骨頂
    覚悟とは別に ひとは矛盾に生き、戸惑いもがき抗う
    自分の好みの一つを再認識

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