覘き小平次

著者 :
  • 中央公論新社
3.55
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本棚登録 : 814
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120033087

作品紹介・あらすじ

生きているから怖いのか。江戸の闇に蹲る男。隙間から覗く眼。待望の書き下ろし"京極怪談"。

感想・レビュー・書評

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  • うん。さすが京極先生。
    おもしろかったな~。

    • みんみんさん
      一番気になる関わり方(꒪⌓︎꒪)
      巷説もブックオフで安く手に入れたんだよ…
      一番気になる関わり方(꒪⌓︎꒪)
      巷説もブックオフで安く手に入れたんだよ…
      2023/12/07
    • 土瓶さん
      巷説、買ったんですね!
      アレ付いてなかったのかな?
      付録。
      どれを買ったときのかは覚えてないんだけど「巷説相関図」ってのが付録でついて...
      巷説、買ったんですね!
      アレ付いてなかったのかな?
      付録。
      どれを買ったときのかは覚えてないんだけど「巷説相関図」ってのが付録でついていて、そこに年表や地図や人物相関図やらついていて便利です。
      まあ、ネットでもしらべられるのかな?
      2023/12/07
    • みんみんさん
      京極登場人物って便利なサイト…調べると詳し過ぎて犯人がわかるってね笑
      名前からどんどんわかっていく(^◇^;)
      京極登場人物って便利なサイト…調べると詳し過ぎて犯人がわかるってね笑
      名前からどんどんわかっていく(^◇^;)
      2023/12/07
  • 切ない。報われない。もどかしい。
    そういうのが好きな方なのでたまらない。
    嗤う伊右衛門もだけど、京極節の怪談は怖くないかわりに抉られるような切なさがある。

  • 図書館より
    ほとんどしゃべらず家にいる間中棚に閉じこもり妻にも疎まれる役者小平次、その小平次が唯一の得意な幽霊芝居の仕事が舞い込むのだが……

    とにかく前半は読みにくい。登場人物それぞれが暗いし、愚痴ばっかり言っている感じがして共感しにくく久々に途中でリタイアしかけました(苦笑)小平次が一座に入ってからの様子が語られる頃になってようやくテンポよく読めました。

    小平次自体はほとんど動いてないのですが、周りの人間が小平次を中心に動き回るので巻き込まれ型の話になるのかな、と思います。でもほんとに小平次は巻き込まれたものの、その後ですらまったく行動してませんね。

    ミステリ的にはなぜ幽霊芝居の仕事がやってきたのか、という謎に加え小平次を巻き込みさらなる事件が起こり、その二転三転する状況が楽しめます。

    しかし最後まで読んでも登場人物には感情移入しきれなかった……特に小平次の嫁のお塚はそんなに嫌っているのになぜ小平次と暮らし続けるのか、という謎は最後まで自分には解けず……人生の経験値の違いかなあ。男女の仲はわかりません(苦笑)

    第16回山本周五郎賞

  • 名古屋~一ノ関の出張の新幹線往復で一気読み! やはりこの作家の作品は麻薬の様な独特の引き込まれ感がある。 多少ストーリーに強引な所があるが、そんな事が全く気にならなくなる圧倒的な文章力があり、各人物の細かな心の揺れ動きが絶妙に表現されている。 何故か読んでる間ずっと心臓をわし掴みにされているような感覚に陥る。 正直、ちょっと他の作家とはレベルが違う気がする。 特に時代物は絶品!

  • 久しぶりに再読。
    なんだ、いい話じゃん、というのが感想。
    小平次死んでないじゃん‥お塚も死んでないじゃん‥家もあるし、二人ともすっきりしてるし、ハッピーエンドじゃないか!と。
    治平さんのお陰ね。
    小平次の物語を借りた、治平さんの再生譚でもある。
    京極さんは小平次が好きと言っていたから、暗くしたくなかったのかな?
    それともこれは暗い話なのか?私が鈍いのか?(笑)

  • 登場人物の数はそんなに多くはないですが、ほとんどの人は名前が途中で変わり、それぞれがその変化とともに人生を変え、その人生がお互い複雑に絡み合って坂道を転げ落ちていくような話でした。最終的にはおさまるところに治まったと言えるのかな…? 『嗤う伊右衛門』と同じく、ぼんやりした薄暗がりの向こう側を見ているような、そんな気にさせる一冊。

  •  作品解説:死んだように生きる幽霊役者と、生き乍ら死を望む女。小平次とお塚は押入襖の隙間からの目筋とこの上ない嫌悪とで繋がり続ける…。
     第16回 山本周五郎賞受賞作。

     京極夏彦さんの作品は「堅苦しそう」「難しそう」「敷居が高そう」などと思い、読まず嫌いをしている方が多いと思います。が、実際に読んでみると、美しい描写やリズムの良い文章によりどんどん読み進めることが出来ます。
     覘き小平次に関してですが、暗~い内容なので、読了後に気持ちが沈むかもしれません。

  • 全ての話が繋がっていく。

  • 途中まで読んで、やりきれない感じで終わるのかと予想していたが読了感は思ったより悪くない。
    お塚が生きようとしているから、だろう。

  • ずっとずっと何時までも。
    妾はお前が。
    大ッ嫌いだ。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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