蛇行する川のほとり〈3〉

著者 : 恩田陸

• 中央公論新社 (2003年8月26日発売)

感想・レビュー・書評

[もちこさんの感想 · 2023年8月5日]

恩田さんの作品は本当にぞっとするほどしんとしていて、でものめりこんでしまう。一日で3巻分読み終えてしまった。
何でもできると思われている人も重大な秘密を隠しもっている。人間は皆平等…なのかな。

[ようこさんの感想 · 2011年5月16日]

最終巻は今まで“夏合宿”に参加してなかった麻里この親友、真魚子視点。
もちろん解決編なので、謎が解けていきます。

なんでしょうねー。謎。解けてしまうとあっけないと言うか、つまらないと言うか。
途中あんなに怖い怖いまさかまさか言ってたくせに(笑)寝不足になりながら深夜まで読んでたくせに(笑)

解けてしまうとあっけない(ｷﾘｯ)　　　だって(笑)

評価が低いのは単純に、二つの事件の真相が、自分の予想と一緒だったから。
(母死＝母自殺、姉死＝弟恐怖より)
さすがに母の自殺の手の込みようは、すごい、と言うよりあまりに懲りすぎで少し萎えましたが。

いつもは短い本を分けられると｢ぼっただっ！｣なんて怒りますが、これは別。
分かれてるだけ、恐怖倍増です。

恩田さん＝ホラーもいけるの証拠として、Mazeとともにお勧めしたい一冊です。

[M<Θ￥Θ>Mさんの感想 · 2019年11月4日]

少年少女の揺れ動く心模様は正に蛇行する川のごとし。女性の性を扱ってはいるものの、やや表層の表現にとどめられているところが少し残念。

[穂苅太郎さんの感想 · 2012年10月4日]

面白いよ。面白いけど合わないなあ。一ひねり半のサービスも嬉しくなかったなあ。ミステリー特有の読後感が気持ちいいってのがない。

[greenness-eyesさんの感想 · 2011年6月28日]

ちょっと風呂敷広すぎちゃったかな。

でも、こんなものかな。

[umi23さんの感想 · 2009年4月18日]

〜真魚子の章〜

それぞれの巻で語り部が違うのは面白かったです。３巻の語り部が真魚子だったのは意外でした。ミステリというよりも、高校時代のノスタルジックな雰囲気が強く、そこに絡められたミステリの要素が際立っていてよかったと思います。

[Deep とwestさんの感想 · 2009年3月21日]

「第三者観客席の真魚子語る美しい人が好きなのは」

[yupyさんの感想 · 2009年1月12日]

【目次】
第三部　サラバンド
終章・hushaby

[kylynさんの感想 · 2008年5月13日]

2003年8月30日読了

[ツヅラさんさんの感想 · 2007年11月19日]

またもや語り手が変わり、事件の真相がハッキリ明るみに出る第3巻。オチで減速する感じはあいかわらずだけど、さすがのエンタメぶりで最後までワクワクできました。ペーパーブック風の装丁も好き。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。