蛇行する川のほとり〈3〉

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120034268

感想・レビュー・書評

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  • 再読。謎解き編。終章の香澄の静謐な美しさは涙が出るほど。何度でも読み返したくなる一作。

  • とてもおもしろかった。なんかぞくぞくした。

  • 三部作の三冊目。真魚子の視点。
    終章にはあの二人だけの時間が描かれている。
    この作品に関しては、説明する言葉が見つからない。人によって感じ方は様々だと思う。
    恩田陸作品の中で一二位を争うほど大好きな作品。
    すべて一冊に納めたものもあるが、私は三冊に分かれ、それぞれ視点が分けられている方が好きである。壮丁もシンプルで作品の魅力を引き立てている点もその一因だ。

  • 完結巻。

    過去の真実を語らずこの世を去る香澄。
    真魚子が語り手で過去の事件を第三者の視点で話が進む。
    香澄の母親を殺したのは?暁臣の姉を殺したのは?

    恩田節で幕が下りる作品でした。
    あの最後に残されるふわふわ感がたまりません。

  • 続きが気になっていっぺんに全巻読みましたが、2巻の終わりは鳥肌が立ちました。
    香澄の告白が切なくて悲しい。
    是非文庫本を買いたい。

  • 少女独特の時期、というものがだれにでもぜったいあって、ああ、私の過去にもこんな潔癖な世界を持っていた時期があったな、となつかしかった。
    恩田陸特有のやわらかい表現。ひんやりとしていて、きらきらしている風景たち。
    登場人物すべてこころに秘めている過去を持っていて、語り手がくるくるかわりながらじわりとわかるその過去にぞくぞくした。
    一冊の文庫にもなっているけれど、できればこちらを買ってほしい。

  • 彼女たちは、何かを隠している。何か大きくて、重く冷たいものを…。書き下ろし学園ミステリー完結篇。

  • 恩田作品の中で最も好きな話です。ミステリーなのに、さらっと読める独特な言い回しが素晴らしい。

  • 真魚子さんも確かに魅力的な人でしょうが…やっぱり芳野さんがいいなあ。
    やっぱり香澄が大事だったんだよなあ、って感じで。
    あの告白劇のシチュエーションとか大好き。
    あと、いちばん最後の香澄視点の話ですごく納得いきました。
    なんていうか、女って凄絶。

  • いやー面白かったです。恩田さんの作品にこれ程までハマるとは…<BR>1冊ごとに違う視点から話が進むところがまたミソとなってますね。最初ちょっと戸惑いましたが(^_^;)<BR>少年少女たちのひと夏の物語★三部作だけど一冊が薄いからすぐ読めます。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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