蛇行する川のほとり〈3〉

著者 :
  • 中央公論新社
3.51
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本棚登録 : 782
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120034268

感想・レビュー・書評

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  • 恩田さんの作品は本当にぞっとするほどしんとしていて、でものめりこんでしまう。一日で3巻分読み終えてしまった。
    何でもできると思われている人も重大な秘密を隠しもっている。人間は皆平等…なのかな。

  • 最終巻は今まで“夏合宿”に参加してなかった麻里この親友、真魚子視点。
    もちろん解決編なので、謎が解けていきます。

    なんでしょうねー。謎。解けてしまうとあっけないと言うか、つまらないと言うか。
    途中あんなに怖い怖いまさかまさか言ってたくせに(笑)寝不足になりながら深夜まで読んでたくせに(笑)

    解けてしまうとあっけない(キリッ)   だって(笑)

    評価が低いのは単純に、二つの事件の真相が、自分の予想と一緒だったから。
    (母死=母自殺、姉死=弟恐怖より)
    さすがに母の自殺の手の込みようは、すごい、と言うよりあまりに懲りすぎで少し萎えましたが。

    いつもは短い本を分けられると「ぼっただっ!」なんて怒りますが、これは別。
    分かれてるだけ、恐怖倍増です。

    恩田さん=ホラーもいけるの証拠として、Mazeとともにお勧めしたい一冊です。

  • 綺麗な少女たちが主役の夏のお話

  • 装幀/中央公論新社デザイン室
    DTP/ハンズ・ミケ

  • 少年少女の揺れ動く心模様は正に蛇行する川のごとし。女性の性を扱ってはいるものの、やや表層の表現にとどめられているところが少し残念。

  • 3巻では、毬子の友人の真魚子が語り手になる。毬子、香澄、芳野、月彦、暁臣に、客観的な立場にいる真魚子が加わり、物語は収束に向かう。毬子の印象が最初と全然違ってしまったのに驚いた。香澄と芳野がすごく大人びていて、毬子と真魚子も変わっていきそうな感じなのに比べて、いつも間違えている月彦と、ちょっとわがままな暁臣ら少年二人は彼女らに比べるとちょっと幼い感じ。こんな本に少女時代に巡り合っていたら、こんな世界に憧れて夢中になっただろうな。

  • 一気に読了!

  • 再読。謎解き編。終章の香澄の静謐な美しさは涙が出るほど。何度でも読み返したくなる一作。

  • とてもおもしろかった。なんかぞくぞくした。

  • 語り手が事件に直接関係のない真魚子に変わり、事件について偏った感情移入なしに、客観的に読めた。最後までよく計算された語りで、感動した。
    クライマックスの月彦と芳野の舞台は、力の入る場面でとても気に入った。
    ますます恩田陸のファンになった。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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