光ってみえるもの、あれは

著者 : 川上弘美

• 中央公論新社 (2003年9月10日発売)

感想・レビュー・書評

[じょんさんの感想 · 2009年9月18日]

ゆるくてでもリアルだから、川上さんの日常的物語は好きだ。
けど、これはあまりにまどろっこしかったかなー。
まどろっこしいからいいんだけど。ね。

キタガーさんが好きー！

[はりーさんの感想 · 2009年6月28日]

珍しく、未成年（高校生）の視点で書かれた小説。
やっぱり切ないし、可笑しいし、川上広美はいい。
もう一度じっくり読みたい。

[namiさんの感想 · 2009年4月22日]

（　ヒトはうろうろ生きて、で、それで？　）

[Any@tokyoさんの感想 · 2009年4月4日]

僕・江戸翠は１６歳の高校生。母と祖母の３人暮らし。学校には友人の花田と恋人の平山水絵がいる。日々の生活から、五島列島への旅行を経て、「僕」の心の移り変わりと成長が描かれているようだ。

「どうして僕らは生きてるのかな」

思ったことをうまく口に出せない「僕」が、自分を表現し始めた時、生きていることを実感し始めるのだろうか。

[yukiyukiyukkyさんの感想 · 2009年1月30日]

これ読んだあと、ホントに五島列島行っちゃいました☆

学生時代のいい思い出です( ´∀｀)

[裕美さんの感想 · 2008年11月3日]

久しぶりに読んだ川上弘美さんの作品。<br>
珍しく主人公が男の子だったせいか、なかなか作品に入り込めない･･･ところが読み進めて行くと、友人花田君の行動に興味津々。何故に彼はスカートをはいて登校するのか？<br>
結局最後は川上節にやられました。

[goesasuさんの感想 · 2008年10月13日]

めずらしく青春もの。
読後感もさわやか。

[よしこさんの感想 · 2008年8月24日]

最後が、なんかしっくりこない感じ。残念な★３つです。夢中で読んだのになぁ。達観、若干、じじむさい主人公。あまり使われていない日本語にちょっと戸惑いもあり（私が、よく意味が分からないから）でも逆に綺麗だな、とも思えました。いい本だったなぁ。

[lyonさんの感想 · 2008年8月17日]

2008.8.14〜8.17

[山賊さんの感想 · 2008年7月18日]

帯に「みずみずしい家族小説」と書かれていたらしいんですが、図書館で借りた本なので帯もなく前評判も無く読み始めました。
主人公は高校生。同い年の恋人、同い年の友人が一人、詩が好きな国語教師が一人。
家族構成は母親、祖母と同居、たまに遊びに来る遺伝子上の父親。
こんな一風変わった主人公のとりまきとともに物語は進みます。
序盤は主人公をとりまく周辺の人のエピソードが語られていて、中盤以降主人公の精神面の成長が描かれていきます。
川上さんの小説を最後まで読んだのはこれが初めて、予想通り言葉のニュアンスも独特だし巧いと感じました。
日常の間とか空気感を表現する手法は吉田修一の小説にも似ていると思うけど、吉田修一ほど毒々しくもなく、されどインパクトが無いわけでもない。
読んだ後の読後感も「小説を一冊読んだな」という満腹感も大満足でした。
次はきちんと「センセイの鞄」でも読むかな。

著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」（芥川賞）『神様』（紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞）『溺レる』（伊藤整文学賞、女流文学賞）『センセイの鞄』（谷崎潤一郎賞）『真鶴』（芸術選奨文部科学大臣賞）『水声』（読売文学賞）『大きな鳥にさらわれないよう』（泉鏡花賞）などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」