- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120035579
感想・レビュー・書評
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ちかごろ日本がどうもおかしくなってきてると思っていたが、それは漢文力の低下のせいだったのか!と言った人がいました。大学入試までは漢文は得意だったのに、専攻過程で出あった白文は手強かった。それでも漢文は教養の宝庫。西洋と東洋を当分に見つめるには明治以前の日本の知にも目を向けたい。…と考えさせてくれました。
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タイトルで損をしている気がする。
内容としては、うーん
人生で大切なことは全部漢文から教わった とか、そんな感じの漢文名言集、詳細な解説つき、という感じか…
面白かった!
『漢文を読み、そこに展開されている古人の思想を追体験することによって身につく力。歴史や宇宙など、より大きい時空のなかに自分を位置づけ、明日を生きるための設計図を描く力。それを本書では「漢文力」と呼ぶことにします。』はじめに
『歴史が古く規模も大きい中国文明は、それだけで完結した一個の「小地球」の観がありました。今日、人類が地球規模で直面している諸問題の大半は、すでに中国文明で経験済みです。例えば…』P140 -
まあ多少牽強付会にすぎるんじゃないかという箇所もあるけれど、基本的には漢文に込められた叡智を存分に感じることができる良書。
本書が言うように、今人類が直面しているとされる問題って、だいたい誰かが一度は経験してるんだよね。
だから漢文を繙いて、誰が、どんな問題について、どんな答えを出したか(そしてその結果どうなったか)を知るのはとても有益なことだ。それが「歴史に学ぶ」ということなんだろうね。
本書の「日本の古典版」っちゅうのはないのかね。 -
おもしろかった。
読みやすいなー、問いに余白があって考えを促す文章だなーと思っていたら、あとがきで島大学の講義内容が下敷きにあるのだと種明かし。
なるほど。
漢文に限らない知識の広がりが見えて、読めば読むほど勉強になりそうな本。
また読みたいな。 -
特にあらためて知ったことなんてものは無いけど、読み物として面白い。
漢籍の入門に良い。 -
これに対しては、自分では色々な意見がもてた一冊。納得できるところと、そうじゃないところ。いろいろあるけど、勉強になった一冊。
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論理的説得力に欠けるけど、これを入り口にして漢文を自分で紐解いていきたいと思える。時々良い言葉に出会える。