私の大事な場所

制作 : Donald Keene 
  • 中央公論新社 (2005年2月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120036156

作品紹介

ヨーロッパに憧れていたニューヨークの少年。日本と出会ってから60年が過ぎた。変わらないものへの愛情あふれる自伝的エッセイ集。

私の大事な場所の感想・レビュー・書評

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  • キーン氏の過去のエッセイを集めた本です。京都、パリ、ウィーン、北京、スペイン、ポーランドなどを旅行したときのエッセイなど。安部公房、永井道雄、嶋中鵬二、司馬遼太郎への追悼文。そしてメトを中心にオペラを追っかけた頃を中心としてキャスリン・フェリア、マリア・カラス、ドミンゴへの賛辞。など、いずれも素晴らしい短文です。今年2月に出版されたものですが、この20数年の講演・文章の集大成とでもいうべき珠玉の本です。著者がスペイン内乱によりスペイン語を断念したことが、日本語との縁になったとは運命を感じます。キーンは京都、サイデンステッカーが東京下町に住んだという違いも面白いですね。

  • 日本人より日本人らしいといわれているキートン氏。日本のどこをそのように深く愛して下さるのか?そんな疑問をこの自伝風エッセイの中に隠されていると感じる。著者はニューヨークで生まれ、その後スペイン・ロンドンへ渡ったりした経験などから、より一層日本の良さを感じられたのではないか。例えば自身が希望していた京都に留学がかなったときの鴨川を初めて見た件は、鴨川をセーヌ川、揚子江と比較している辺りにおいても、世界を見てきた著者ならではの感覚として非常に面白い。本書は、キーン氏の魅力を感じながら日本人である私たちが、日本の文化や良さについて再発見できる一冊である。

  • 面白かったです。

  • 帰化の話題を知って読んでみた。
    戦前戦中戦後の話が載っているので非常に面白く感じた。
    数々の有名文学者の話が出てくるのだが、その中でも永井荷風の話が一番面白い。

    日本人は他人を自宅に呼ぶ時「散らかってますが」というけど、永井荷風だけは本当に汚くて、部屋で腰を下ろすと埃が舞うほどだったという。
    荷風がやってくるとズボンのボタンは外れてるわ前歯はないわで小汚い爺さんそのものだったとも。
    しかし、彼の口から出てくる日本語の美しさはそれはそれは素晴らしかったそうで、部屋の汚さを忘れるほどだという。

    思わず永井荷風の作品を読みたくなるエピソードでした。

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