ぼくが愛したゴウスト

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120036323

感想・レビュー・書評

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  • 本音と建前をこんなふうに使い分ける未来が来るのだろうか。。

  • 翔太はどこへ行くのだろう…

  • 打海文三さん「ぼくが愛したゴウスト」読了。11歳の夏、主人公の翔太は友達とライブに出かける計画を立てる。ライブの帰りに母親とちょっとした意見の食い違いが起こるのだが。。あまり読んだことの無い構成の物語でした。普通の日常から、見知らぬ男との遭遇、微妙にずれている世の中。常に「なんで?」と考え「どうなるの?」と興味を持って読んだ。途中から人の「心」について考え、最後には「自分の存在」も考えるようになる。読後、表題にある「ゴウスト」が何なのかがわかります。とても新鮮で面白かった。他の作品も読んでみたい♪

  • 久々に1日で一気に読んでしまう小説に出会った。伊坂幸太郎さんのエッセイからこの本のことを知った。伊坂さんの書く本はきっちりまとめて終わるのに伊坂さん自身は、余韻を残す本が好きなのかと思わずにはいられない。
    物語自体はとても面白く、どことなく村上春樹さんの1Q84のような雰囲気。というかそういった設定の本はたくさんあるのだろうが。
    キャラクターがとても魅力的。一気に読み進めてしまった。
    しかし、まだまだ余韻の残る小説を楽しめない自分が悔やまれる。

  • 伊坂幸太郎氏のエッセイで気になったので手に取ってみました。伊坂先生が解説している文庫版は図書館になかったのでこちらで。
    何とも言えない悲しいお話。主人公が気の毒だけれどたくましく愛されていて好感が持てた。
    ジャガイモ餃子は美味しそうですね。ただ匂いが気になる。

  • 伊坂幸太郎のおすすめで読んでみた。

    ストーリーよりも匂いが気になった。
    ずーっと。腐卵臭。
    それとシッポのある女性としてみたいとも。

  • 2015/08

  • 自分自身がいままでと変わりない自分だと思っていること以外に自分が自分だと証明できることがない。すべては幻想だなんて結論にも至ってしまう。うーん。

  • もう読むのやめたい読むのやめたい、と思いながら最後まで読んでしまった。

    どんよりしてるけどどこか明るくて、切ないけどちょっと楽しくて、でもやっぱり悲しくて怖い。
    みたいな複雑な心情になる話。

  • めちゃくちゃ不思議な話。話の展開が、次々予想を裏切り、先の見えないまま、突然話は終わった。というか、本はthe endだけど、物語は暗澹たる気持ちを抱えたままいつまでも続いて行きそうにさえ思われる。むしろのんびり屋で楽天的な主人公の少年は、絶望的な状況を、素敵なゴウストたちに守られて、生き延びる。ほら、いつものように、話を要約することさえできない。不思議。物語が建設的でないジレンマ。それでも、人物たちが愛らしいのは作者の筆力か。とにかく、読んだよ、龍太さん。

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著者プロフィール

1948年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。92年『灰姫鏡の国のスパイ』が第13回横溝正史賞優秀作を受賞し作家デビュー。2003年『ハルビン・カフェ』で第5回大藪春彦賞を受賞。07年10月逝去。

「2022年 『Memories of the never happened1 ロビンソンの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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