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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784120036668
感想・レビュー・書評
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約15年ぶりくらいに宮本さんを読みました、宮本節健在。
「そうやってここ(胸を指して)が[ねれていく]のよ、、、」これは恩師のことば。
この小説読んで
ねれていく、ということばがようやく腑におちるようになりました。
「知識」や「経験」や「感情」や「意思」や「志」なんかがにぎやかにまざりあって、
「時間」というエッセンスで「醸されていく」。
そしてすんごいいいものができてくる。私も醸されてゆきたいな。
先人の知恵に敬意をひょうし、そして、人間がだめにならないように、
ちゃんと五感をつかって時間と手間をおしまずに
だいじなものを守りたい。
この小説を読んでいる最中に始めたぬか漬けでこのことを思いつづけたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発酵食品の本を作成していく過程で、様々な人間模様が描かれています。さすが宮本輝の作品って感じです。糠漬けが特に印象的です。自分で漬けてみたくなり、スーパーに買いに行きました。
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希少な本作りを仕事とする主人公の物語。
小さな菌が行う業と、人が生きていく上でのいろんな繋がり。
なんとこの世の中にこれほどまでに深遠なるものがあるだろうか。
物事を深く考えれば、考えるほど、その意味の奥深さに頭をたれたくなる。
生きるということに希望を与えてくれる本でもあると思う。-
「物事を深く考えれば、考えるほど、その意味の奥深さに頭をたれたくなる。
生きるということに希望を与えてくれる本でもあると思う。 」と拝見さ...「物事を深く考えれば、考えるほど、その意味の奥深さに頭をたれたくなる。
生きるということに希望を与えてくれる本でもあると思う。 」と拝見させていただき、読んでいるだけでわくわくしちゃいました♪。
いつも素敵なレビューを拝見させていただきありがとうございます★。2012/12/04
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再読です。
ちょっとここのところ、身の回りがざわついていて落ち着かないのですが、丁寧に生きる人々を描く本書をゆっくりと読み、少し、平らかな気持ちになれたような。
主人公は、個人で豪華本出版業を営む32歳の独身男性・船木聖司。彼の父親はまだ彼が母親のお腹にいる時に駅で引ったくり犯と間違われ、不運な事故から落命。また、そんな彼の周辺には、生と死にまつわる話が多々あるのだが、なぜか、その色合いは穏やかである…。
仕事でも生活でも、手抜きをせずに精一杯ことにあたる、という姿勢の登場人物たちが全編に現れ、とても好ましい。
宮本輝の語る関西弁って好きだなぁ。
優しくて、ちょっと哀しくて、耳元で囁いてもらいたい気がするんだよね・・・。 -
ええ文章やなぁーーーーと思った。
大阪が舞台の本を検索して、出てきた本の一つ。
こんな出会いもいいもんだ。
みなさん ありがとう -
宮本輝は大好きな作家の一人だが、
この作品はだらだらしていて読むのが苦痛。
下巻を読むべきか、やめるべきか・・。 -
最近読んだ宮本輝の作品の中では、すごい読みやすかった。
うんちくなども含まれているが、それ程しつこくなく、最近感じていた、これ本筋となんにも関係ないだろ、という様な違和感を感じることもなかった。
主人公のプライベートな部分と仕事に関する部分が同時進行しているが、どちらも結論的なものがどこに向かっているのか、この先どうなっていくのだろうという興味は惹かれる内容だった。
読み始めると止まらなくなるというようなおもしろさではないが、宮本輝らしい味わいのある本のような気がしている。
後半に期待。 -
生のひとつの形としての「死」
舟木聖司は32歳。独身。豪華本の編集を仕事としている。
偶然手に入れた彼の師匠の豪華本は、肉筆の楽譜をまとめたものだった。そこに古代ラテン語で書かれた詩があった。
>私は死を怖がらない人間になることを願い続けた
>だが、そのような人間にはついになれなかった
>きっと私に、最も重要なことを学ぶ機会があたえられなかったからだ
>
>ならば、私は不死であるはずだ
この4行目がわからない。この空白を彼は考える。すると、彼が25歳に死に掛けた時、書き記した言葉を思い出した。
>死というものは、生のひとつの形なのだ。この宇宙に死はひとつもない。きのう死んだ祖母も、道ばたのふたつに割れた石ころも、海岸で朽ちている流木も、砂漠の砂つぶも、落ち葉も、畑の土も、おととし日盛りの公園で拾ってなぜかいまも窓辺に置いたままの干からびた蝉の死骸も、その在り様を言葉にすれば「死」というしかないだけなのだ。それらは、ことごとく「生」がその現われ方を変えたにすぎない。
彼の父親は、引ったくりの犯人とまちがわれて、27歳で死んだ。そして、その殺してしまった人物は、32年間も、残された子どものために、毎月2万円を送金していた。
そして、彼は、日本の発酵食品の編集に関わることになった。
命は、妙に調和している。かれは、命を食べる生き物として、命としての食べ物を取材していく。
2008-03-22 -
いいなあ
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2011年9月再読。上巻で心に留まったのは「勇気」「時間」の二つ。
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読売新聞の連載でこの物語に触れたのが、宮本輝作品を知るきっかけになりました。
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久しぶりの宮本輝さん。
やはり私の一番好きな作家さんだなぁ
とあらためて思う。
毎度ながら、セリフがよい。
読んでいて、しばしば背筋が伸びます。
そして、この上巻のおかげで、
ここ数年悩んでいたことに決断!
糠漬け 始めます。
主人公が同い年の 1971年生まれ。
いろいろ感じることが多い。 -
醗酵のすごさに驚いた。
ぬか漬けを始めるきっかけに -
連載されていた新聞を購読していたのに、読む気がしなかった。細切れだとあまり面白くないらしい。
この人についてあまり知らなかったけど、オサレーな公式サイトを持っている。
この人の小説に「青が散る」とか「春の夢」くらいで後はあまり読んでいない。
でも大抵「ものすごい大金持ち」「ものすごい美人」が出てくる気がする。
そして主人公もお金は無いけど、ハンサムとか。
この小説、欲張り過ぎだと思う。
発酵食品の数々とそれを取り巻くプロ、豪華限定本の製本、父親の不運な死、姉の恋愛、母のボランティア、祖母の生い立ち、謎のお金持ち、阪神大震災、料理研究家、…もうお腹いっぱいです。
発酵食品のことは結構面白かったけど。
下も読んだけど、結局最後は「これでおしまい?」って不完全燃焼でした。 -
以前から大好きだった宮本作品。
しばらく遠ざかっていたけど、久しぶりに図書館で手にしたこの本。
豪華本を作る仕事をしている主人公が発酵食品についての本を依頼される。
発酵食品の取材を進めると共に、祖母の過去、人妻への恋心、阪神大震災で生活が変わった人などが主人公の視点から描かれている。
さらに色々な人との出会いにより、成長し自分の仕事や将来を見直す。
久々に主人公に淡い恋心を抱いたり、やっぱり「宮本輝」の作品は好きと再確認した本。 -
著者の友人の田辺聖子さんによると、普段は口が悪いただのおっさんであるらしい。 それがどうして文章を書くとこのように読みやすくはんなりとした大阪弁で、思わずこちらの話し言葉までが影響されてしまうのであろうか。不思議である。 船木聖司は稀覯本(中身や装丁が特殊で豪華な本)の請負作成を生業にしている。今回、自分のパトロンともいえる老人から発酵食品についての本を作るように頼まれた。 その老人や聖司自身の家族、取材や創作の途中で知り合った人々と関わり、変わっていく自分はどこへ着地するのだろうか。 そんな彼の内面が語られている。 ファンタジーじゃないと思ったので、一応恋愛小説グループへ。
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さらさらと体の中に
何もなかったように入ってくる。
文字を追っているのに
追っている感じがしない。
糠漬けがとても食べたくなり
時間というものの大切さを
改めて感じさせられる。 -
人に進められてというか、まぁ何となく興味を持って読んでみた。宮本輝を読むこと自体、初体験。意外と読みやすいというのが最初の印象。可も無く不可も無く、というカンジ、かな?
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