踊る天使

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 31
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120037061

感想・レビュー・書評

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  • 混沌とした街、東京・新宿を舞台に昭和のバブル時代の乱舞を描き、以前起きたあの新宿ビル火災を彷彿させる話を絡めたヒューマンドラマ。途中までは面白かったが、登場人物のキャラのせいか緊迫感が薄く感じてしまったのと、結末に物足りなさを感じてしまったのが残念。

  • ボッタクリバーの元店長、元銀行員、元風俗嬢、元消防隊員が殺人放火犯を追う。犯人が殺人を重ねる動機付けが弱いと思う。ラストも救いが無い。

  • ヤクザが順に焼死体に。
    バブル期の狂騒と関係が。
    熱にうかれて人間もおかしくなったのか。
    結末はよく分からない。何故母親を殺したのか。
    脇役の3人は要らない気もした。

  • #読了。歌舞伎町のビルで火災が。ビル内の風俗店に勤める彼女を喪った男、同僚、風俗嬢にいれあげていた男らが真相を追うと、バブル期に起きた火災との関連が。火災現場の描写がリアルで、バブル時代の話とのリンクは面白かった。

  • 意外とイケル!

    バブル経済と事件の謎とちょいちょい挟まる手紙で
    ずんずんと惹き込んでくれて
    面白い

    ただ全体的には中途半端感があるような気もする・・・

    バブルは、どうして起こって
    崩壊していったのか!?
    もサラッと説明されていてなかなかですけど!

    う~ん、やっぱり中途半端感を感じてしまうんだよなぁ

    でも、まぁライトに、ミステリアスに
    楽しめたからイイッしょ!!

  • バブル期 放火 消防士 手紙 華燿亭 のキーワード
     (サン デグジュペリ‥『星の王子様』 『夜間飛行』 『人間の土地』)
    抜粋
    「‥本物の金持ちとは精神が自由な人間の事だ」
    「本物の金持ちは、好きなときに好きな場所へ行き、好きなことが出来る人間だ。何者にも囚われずに好きなことが出来る人間だ。 芸術を愛で、美しい女を愛し、他人に博愛の情を注げる人間のことだ。、、、富と自信がもたらす輝きに加えて、大いなる笑いがある。 思うがままの人生を送っているからだ。 自分の存在と価値にごうも疑問を抱いていないからだ。」

    [真っ青な大海原を一人たゆたうような精神の自由を知らないものに本物の金持ちを名乗る資格はない。」 

  • Amazonでは評判が今ひとつの本書だが、二重三重の仕掛けでじゅうぶん楽しめた。「踊る天使-Dancing Angel」とは、炎がきらめく様。炎に魅入られた男たちの行く末は?

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著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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