ミーナの行進

著者 :
制作 : 寺田 順三 
  • 中央公論新社
3.85
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本棚登録 : 1738
レビュー : 361
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120037214

感想・レビュー・書評

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  • もう少し何かが起きるのかと思ってた。

  • 一見すると童話のように優しい。
    けれど、見えないところに何があるのか分からなくて、こわい。

  • 中学生になったばかりの朋子が、芦屋の、コビトカバを飼うちょっと不思議な家で過ごした時のお話です。
    悲しいこと、楽しいこと、いろんな思い出の詰まった1年間が、とっても柔らかな空気感を持って語られています。

    ミーナが集めたマッチ箱に書いた小さなお話たちも、とっても素敵。
    本のところどころにちりばめられた挿絵も、ものすごく素敵。

  • ミーナと過ごした1年間の話し。
    長い人生の中で、こういう濃厚な1年があってもいいと思う。

  • 乳母車から始まる、少し変わった想起的な文章。
    思い出のはずなのにまるで幻みたいな感覚が妙に
    現実の思い出を思い出す感覚と一致する。

    この本にはあらすじもあとがきもない。
    意図されたことかは知りえないが
    それがこの本を思い出として本当に閉じ込めている。

    物語に煽られる焦燥感ではなく
    自分が体験した時の焦燥感を感じた。

  • 途中まで、なんとなく物足りなくてなかなか読み進むことができなかったのだが、読み終えてみれば何ともいえない味わいと余韻の残る作品。

    父を亡くし母親の女手ひとつで育てられていた朋子が、母の洋裁の勉強のために、芦屋に住む裕福な伯母の家に中一の一年間預けられた三十数年前の暮らしを、朋子が回想するという物語。

    私の想像でしかないが、多分に小川洋子さん自身が投影された作品であったような気がする。
    ちょっと変わったものを集めてみたり、マッチ箱のイラストから物語を紡ぎだしてみたり、オリンピックに夢中になったり、図書館係に淡い恋心を抱いたり、著者自身の作家としての入口であったアンネ・フランクを通して知ったであろうアウシュヴィッツの悲劇についても、ローザおばあちゃんや朋子が借りた本を通して少し触れてみたり…。
    ユーミンの「ジャコビニ彗星の日」を思い出し、きっと著者もその時、ちょうどミーナくらいの年齢でその日を迎えていたのだろうなと想像したりして、岡山の子でもあるし、ああきっと朋子とミーナは小川洋子さんなんだなと、勝手に納得してしまった。

  • うーん。博士を愛した数式の後だったからちょっと物足りない…

  • イラストがかわいくてバツグン。
    主人公朋子が親戚の芦屋の家で暮らした、短い期間の夢のような…。従妹のミーナは病気がちで可愛くて本が好き。ドイツ人の叔父さんは格好良くてー。少女2人のクスクス笑いが今でも聞こえてきそうな、不思議で素敵なお話。

  • 小川洋子にしては、癖がない。はじめて小川洋子を読むなら、これくらいがいいとおもう。わたしはとても好きな感じ。『博士の愛した数式』や、『ブラフマンの埋葬』における彼女が描く悲劇って、すこし強すぎる。『妊娠カレンダー』や、『沈黙博物館』からは、あまりに強く身体のにおいが立ち昇りすぎる。『猫を抱いて象と泳ぐ』も、そう。これは、すこしもの悲しくて、身体のにおいもきちんとするんだけれど、それで息苦しくなったり、胸がしめつけられるようなことはない。ただすこし、つきんと、きゅうっと、なるだけ。それは小川洋子という人の物語の本質に触れることができる一方で、それに強く押し流されてしまう心配はなくて、とても居心地がよかった。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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