- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120038167
感想・レビュー・書評
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社用で警察署に行って来ました(悪いことしたわけでもされたわけでもありません)
指名手配犯や行方不明者の写真が所狭しと貼ってあり、探しても見つからない人見つけられない人がこんなにいるんだなぁと妙に感心してしまいました
タイムリー(なのか?)に『八日目の蝉』です
角田光代さん初読なんですよね
初読でこれは失敗したな〜って思いました
これ、感動とかしないですよね
角田光代さんも感動させようと思ってないでしょうけど
特に1章はどこを切り取ってもプラスの感情は感じませんでした
希和子が薫に向ける無償の愛も嫌悪感の対象でしかなかったです
なにそれ?なにも共感できないしなにも肯定できない
2章を読んでも自分勝手な大人たちに人生を壊された二人の物語としか思いません
はたして『八日目の蝉』は幸せだったのか?
もし二人が『八日目の蝉』なのだとしたら「幸せ」としてはいけないような気がするのです
もちろんこれからは幸せになってほしいと思います
幸せな九日目十日目を生きてほしいと思います
思いますが八日目をわずかでも良しとすることは自分には受け入れられないのです -
とてもおもしろかった。
けれど、作者は流産も出産もしたことはないんだろうな、とは思った。 -
図書館よりレンタル。
言葉では言い表せない母親としての思いや、女性特有の本能ということだろうか。
サクサクと読み進めることはできたのだけれど、共感できる部分が少なかったためか、話にのめりこむことはできなかった。
角田光代の作品は、『対岸の彼女』に続いて2作目。彼女の描く世界観には、いまひとつ浸れないでいる。 -
淡々とすすむ感じがずっと続く。
最後に二人の心が多少救われつつあるのが、物語のすくいか。
最後の展開がなければ星2つにしたかもしれない。そんなビミョーな感じ。
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さらりとしているようで
とても重いお話でした。
読み終えた後、これだ!という明確な何かが心に残るのではなく、何か、何かが残るけどうまく言葉にできない、、
という感じです。
母親とは、家族とは、罪とは、いろいろなものが私の心の中でぐるぐる回っています。
何か出来事があっても、見る視点が違えば、何が正解で、誰のためなのか、誰が悪かったのか、そういうのが違ってきてしまうんだ、
と強く思いました。
人の一生をのぞいた感じがしました。
子供の3年間なんて、とても短いのに。
それを支えに大切に失わないように必死だった希和子。
過ぎてからも、過去のその生活だけを思い生きてきた希和子。
誘拐はいけない、いけないけど、どうしてここまでできたのだろう、
何がいけなかったのか、どこから間違えていたのか、そういうのを私たちは考えてしまい、答えを求めたくなるけど、そんなの分からないことのほうが多いんだと、思いました。 -
子をさらって育てる話。
自分も2児の母親なので、誘拐犯の主人公や誘拐された子供よりも、子供を誘拐された母親の方にどうしても同情してしまう。
浮気していたとか、子供を10分程度一人にして外出したとか、同情するほどかいのない母親ではあるけど、子供を奪われるのはやっぱりかわいそうだと思った。
帯に最後の数ページ震えがとまらなかったという大田光のコメントが載っていて、最後を楽しみに読み進んだけど、読後感はそんなによくなかった。
ふたりが知らぬ間にすれ違っていたっていうのは、小説によくあるご都合主義じゃない? -
やっと地上に出てきたと思ったら1週間で命が尽きる蝉。八日目まで生き残った蝉は果たして何を見るのか
取り違えもそうだが、子供を自分で育てない時期があると実の我が子だと言われても急に愛せるものではないだろう
それは自分がいた環境とか生活とか全く異なるものでそれが怖かったり受けいれられなかったりする理由なのか
自分も被害者なのに 犯人のムスメのような感覚で育ってきたんではないか 「自分はあの人のようにはならない」と思っているところがある -
長編の割りにあっさりしていた印象。
終わり方が良い。 -
引きこまれてどんどん読んでしまったが、全体的に暗くてドロドロしていて、後味の悪い作品だ。