ピアニストは指先で考える

  • 中央公論新社
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120038310

感想・レビュー・書評

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  • ピアニストの考えていること、その感覚。

    ピアノから遠ざかって何年か経っているが、わかる、と思うこともあった。そんなに繊細にピアノと向き合ったのではないので、タッチの差だったり、音の立ちあがりだったり、というところはわからないけれど、イスの高さとか、レガートとスタッカートの練習とか、指を曲げるか伸ばすかとかは、思ったこともある。絶対音感、初見など、ピアノを教える立場から語られていることも面白かった。演奏会に臨むにあたっての準備なども面白かった。

    ドビュッシーを専門に研究されたということで、その音楽についてや、ラヴェルとの対比なども面白かった。今度、比べて聴いてみようと思う。

    体操やフィギュアに寄せてのピアニストの話も、知っていることも色々あったので、なるほどと読むことができた。完全なものを求めるか、心の動揺を含む芸術性を求めるか。

  • ピアニストとしての技術的な記載が多く、読み物というより教本に近い感じがした。子供がピアノをしているが、私はピアニストではないのでイマイチ内容が難しく、分からない部分もあったが、子供はわかるようだ。

  • ピアニストというのは物理的な人々だな。

  • 指の根元の関節を鍛える体操とかは、役に立つかも。
    ツェルニーやリストは「曲げた指」でショパンやドビュッシーは「伸ばした指」のほうが弾きやすいって初めて知った。

  • 以前,この人が書いた「ピアニストが見たピアニスト」という本を読みました。
    今回は,ピアニストの身体をキーワードにの始まり,楽譜,演奏会,演奏の未来までたくさんの話が書かれています。ピアノの指使いとか専門用語が多くて分かり肉ところがありましたが,肩こりの話とか私にはうなずける内容とか,面白い話も多く,早く読み終えました。
    一番興味を持ったのは「こんにゃく体操」です。東京芸術大学で行われていた体育の柔軟体操の話です。私はいつも緊張してて,力を抜くということが難しく思えて仕方ないのでとても興味をひきました。文字だけではなかなか想像できない部分もあるので見てみたいと思いました。
    その他にもいろんな有名ピアニストの話,レコーディングの苦労等々,ピアノの弾き方が分からなくても読めるので,ピアノの指使いとか音楽記号のところは軽く流して読めば楽しいかな。

  • さすが業界の人。モチは餅屋、ピアニストのことはピアニスト。
    ピアノを習う人と「のだめカンタービレ」ファンにおススメです。

  • 親指、爪、耳、眼、足……。身体のわずかな感覚の違いを活かして、ピアニストは驚くほど多彩な音楽を奏でる。演奏家、文筆家として活躍する著者が綴る、ピアニストの身体感覚とは

著者プロフィール

1950年東京生まれ。ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼに師事。マルセイユ音楽院首席卒業、東京藝術大学大学院博士課程修了。1989年、「ドビュッシーと世紀末の美学」により学術博士号を受ける。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。演奏と文筆を両立させ、14枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤。『翼のはえた指──評伝安川加壽子』(白水Uブックス)で第9回吉田秀和賞、『青柳瑞穂の生涯──真贋のあわいに』(平凡社ライブラリー)で第49回日本エッセイストクラブ賞、『六本指のゴルトベルク』(中公文庫)で第25回講談社エッセイ賞。大阪音楽大学名誉教授、神戸女学院大学講師。日本演奏連盟理事、日本ショパン協会理事。

「2019年 『〈対談〉音楽で生きていく!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青柳いづみこの作品

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