- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120038402
感想・レビュー・書評
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誰が誰でこれは誰で、ああその人はたしか、そうだね、あれこの人は、でも、誰…?になり、読みながら「僕」が感じる周りの認識のあやふやさを追体験している気持ちになった。
読み物としてずっと間延びしないのがすごいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでいく中で「僕」が誰なのかよくわからなくなります。幻想なのか、妄想なのか、それとも現実なのか。そしてカンナミなのか、クサナギなのか。
それでも、このシリーズはどうしても読みたくなります。この理由も分かりません。 -
「空」に憧れていつも手を伸ばしてた。
あそこにはここにはない何かがあると信じてた。
このシリーズにはそんな気持ちを優しくだけどせつなく包んでくれる。
「空っぽ」で「空しい」・・・だけど
彼の文章はなんともいえない感触のある空気を感じさせてくれる。
このシリーズ以外の彼の作品をわたしは読むのだろうか・・・ちょっと今は余韻を楽しみたい。
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作中通して幻覚(のようなもの)や妄想(のようなもの)が多く、何が現実で「僕」が誰なのかわからない。外から見た出来事を語る者としてソマナカが存在するなら、彼の発言は物語を紐解くキーになるのかもしれない。
時系列に追ってきたので、次は遂に『スカイ・クロラ』へ。 -
やっぱり森流のポエムだね、このシリーズは
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カズオイシグロの私を離さないでが頭をよぎる
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「僕」とは一体誰なのか。読み返してもよくわからない。多重人格?クリタだと思っていたけど、やっぱりカンナミなのか、クサナギなのか。「僕」も自分が誰なのかわからない。記憶もどんどんあやふやになり、クリアなことは飛ぶことだけ。飛べたら満足。このよく分からない感じがすごく好き。