- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120038518
感想・レビュー・書評
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同居生活を解消しようとする男女の、一夜の物語。
始まりはある男の死だった。
彼を死に追いやったのは彼だったのか。彼女だったのか。
そして二人の間にあった愛とは何だったのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心理戦で、感情の描写がメインだけれど、心に響くことがなかったです。主人公たちの関係が、共感しずらい境遇、というのもあるのかも。サスペンス的な要素もありますが、驚くような展開もなく、しずかに終わる物語…という印象です。
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3.4
心理戦です。
内容の殆どがその描写につかわれてます。
サスペンス風でもあり、ミステリーでもあり、
読むのはちょっと疲れます。
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久しぶりに読んだ恩田陸。
ドキドキしながら、たまに背筋がぞっとする場面もあり、一気に読んだ。
やっぱり恩田陸はこのドキドキ感がたまらない魅力!
だんだん明らかになっていく真相と2人の関係が、スリル満点に描かれている。 -
恩田さん作品初読み図書館でぱっと手に取ったものを読んでみることにした…読み始めはどう言うこと?突然一人称がかわる?どう言うこと?とか思いながら読んだら2人が交互に1話づつ綴っていく物語。一晩の話なのにミステリー?生い立ちやいろいろ事がわかってくる何年も一緒に暮らしたはずなのに最後の日に自分の気持ちを一つづつ整理しながら…2人の関係
読みやすい作品でした。 -
重い別れ話かと思いきや、ん?あれ?と裏切られながら思わぬ方へテンポよく進んでいく
2ページ読んで先が気になって、一気に読んでしまった -
破局をむかえた一組の男女がむかいあう部屋。彼らはある人物の死について互いを疑いあっており、緊張した空気が漂っている。さらに彼らはある秘密を抱えており・・・
一組のカップル、一つの部屋、一晩のシンプルな舞台立てのなかで、キャベツの皮をむくように次々とあたらしい要素が現れつづけ、登場人物をはるか遠くにつれていくという仕掛け。舞台劇でも観ているようだ。
凝ったしかけの現実味のうすい話だが、トリックが人間をふりまわすようなエキセントリックな方向には走らないので、安心して読める。最後に2人がおちつく先も、なんだか納得できるような気がする。 -
一組の男女が別れる一夜の話。
率直に言うと読み始めは気持ち悪かった。うわーって気持ち悪さじゃなくて、まぁ単純に男性側の計算高さなんかが自分とダブって居心地悪い感じ。書き方が淡々としてるから、読み進める内に客観的になってどうでもよくなったんやけど。
心理描写に特化してる分曖昧で、抽象的で、結局こういう事って明示出来る答えは無し。
白黒はっきりさせるのが嫌いな俺にはある意味ぴったり。
人を本当に愛するって、さてどういう事でしょうか。