- Amazon.co.jp ・本 (677ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120038860
作品紹介・あらすじ
前五世紀のアテネから中国の明、第一次大戦に至るまで、統治者や国家が実際に戦略を形成する際にみられる現実的かつ錯綜したプロセスについて扱った事例研究。いかに生き残り、失敗したのか。
感想・レビュー・書評
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いろんな時代のいろんな国の戦略の策定の経過や結果などを叙述する論集。
ペロポネソス戦争におけるアテネ、ポエニ戦争のローマ、中世の中国、フェリペ二世のスペイン、世界戦略の起源としてのイギリス、ルイ14世のフランス、胎動期のアメリカ、プロイセンドイツ、第一次大戦前の疲弊したイギリス、第一次大戦までのイタリアが上巻で取り上げられている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日経の識者お勧め本に載ってたので読んでみた。執筆者が章ごとに違っているので、体系だった内容には感じにくい。
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古代から現代までの主要国家の世界戦略(彼らの観る「世界」という意味で)を歴史研究者が概説していく本。国家の戦略には歴史的な問題と、地域的な問題の二つが複雑に絡み合っていて、そこから立脚する大戦略はたいてい「限界」にぶつかってしまって、失敗しちゃうのか……と思った。
軍事的な問題解決よりも政略と外交による問題解決のほうが効率的だよね、ということが良く分かる。完全学術書なので、歴史知識がかなり必要。興味のある時代だけパラパラめくるのが良いのかな。 -
大著。戦略に興味があるなら。ヨーロッパの事例。コンサルタントのフレームワーク本のコピペで満足しない人は
こういう本を読んでいくと戦略脳ができていくのかも。
再読して自分のインテリジェンスサイクルを回して作り上げていく。