転生夢現 下 (2)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120039133

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    『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1223.html
     
    2012/10/11 追記

     2012年ノーベル文学賞は、中国の莫言(ばく げん、1955年2月17日 - )氏に!

    2008/8/05 記
     <strong>上</strong> に引き続き、<strong>下</strong> も読みました。 
     とってもおもしろいので 一気に読んでしまいたい!
     ・・・ 現状は、なかなかそうもいかず
     分厚い本を ゆっくり読みすすむ。
     とにかく、おもしろい!
     ロバでびっくり、牛で感動! ブタであんぐり。 
     この3匹と 本人!が好き ☆

    文中に、ギョリュウ(御柳)という木が花をつけたロマンティックな描写があります。
     ギョリュウってどんな木? 
    日本ではあまり見かけませんが、楊貴妃も愛したそれは繊細で美しい木です。


    内容 : 
    動物の躰で辿る宿世が現? 激浪の転生で視たものは、中国近現代の実相と人の心の真実だった…。
    動物と人の心を重ねもった6度の転生を描く、途方もない物語。

    著者 : 莫 言
    1955年山東省生まれ。作家。76年に人民解放軍に入隊。
    85年「透明な赤蕪」でデビュー。著書に「白檀の刑」など。

  • 中華民国の成立から2000年までの、ある村の物語。3代にわたる一族周辺を描いている。
    描いている内容は政治、体制、時代に翻弄される人々、時代の動物たちだけど、無常観とかはあまり感じられず、そうだよね、それでも生きて行くんだよね、というちょっぴり明るい希望が漂う。

  • ノーベル賞作家は面白い。
    中国山東省で大地主だったが土地改革で銃殺され〜
    ロバ、牛、豚、犬、猿と次々と生まれ変わる男の話。
    宇宙と時間がクルクル廻って奇想天外!
    これぞ莫言ワールドの醍醐味。
    上下巻合わすと比較的高い書籍となるが、
    買えない方は〜
    古本はあまり出ていないので図書館で読むしかない。

    莫言をあまり読まれていない方は
    「牛・築路」から入られてはどうか。
    こちらは文庫もあり短篇で読みやすくオススメ。

  • 私の評価基準
    ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
    ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
    ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
    ☆☆ 普通 時間があれば
    ☆ つまらない もしくは趣味が合わない

    2012.11.15読了

    上巻に併せて、掲載。

  • 上巻とは全くストーリーが変わってびっくり。そもそも転生した豚、犬から主人公が人間達に移って、最後の猿にいたっては、猿の意識が全く出てこない。そして、それぞれの人生がものすごい展開をみせる。昼メロあり、最後のどんでん返しあり。ひとつの小説でこれだけバラエティの富んだストーリーが織り込んであるのはすごい。日本にはない作風。だけど、ノーベル賞受賞というのは、なんとなくしっくりこないな・・・

  • 本書では西門鬧という地主が殺害されたあと,閻魔大王に無実の罪を訴え,現世に次々と転生していく。上巻では山羊,牛,豚となってかつての近親者の家畜となる。

    下巻は上巻よりも話がスピードアップする。豚の章は特にのりのり。ついに人に飼われるだけでなく,飛び出してイノシシの群れを率いるようにもなる。犬の章では,もうひとりの語り手である藍解放の浮気シーンが秀逸。

    奇想天外な物語に饒舌でリズムのいい語り,根底に流れる民衆の権威への反抗といったテーマは白檀の刑に通じる。ただ,話全体のまとまりで行くと,「白檀の刑」の方が良かった。それでも十分おもしろい。

  • 未読

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著者プロフィール

中国・山東省高密県出身。小学校中退後、1976年に人民解放軍に入隊し、執筆活動を開始。『赤い高粱(コーリャン)』(1987年)が映画化され世界的な注目を集める。「魔術的リアリズム」の手法で中国農村を描く作品が多く、代表作に『酒国』『豊乳肥臀』『白檀の刑』など。2012年10月、ノーベル文学賞を受賞。

「2013年 『変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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