経済学とは何か

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120039638

作品紹介・あらすじ

物価の安定、失業の解消といった目標は共有しているのに、正反対の主張が堂々と並び立つ-。唯一の正解や真理が存在せず、一見したところ「科学」としては無秩序とも未成熟とも受け取られかねないのが経済学である。しかし、実はそうした無数の対立や論争おそが経済学を発展させてきたのである。これまでのさまざまな「論争」を紹介し、経済学のおもしろさをさぐる。

感想・レビュー・書評

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  • 経済思想史の著作が多い根井氏の著作。こちらの本が、講談社現代新書に入るようなこと聞いたので、中央公論新社版で読んでみた。

    内容は、4章に分かれているが経済史の流れの中で、振り子のように行っては戻るような歴史の流れを概観しながら、学説の本質的な違いや派閥的な動きを繰り返多様な経済学史の一面を感じる本だったと思う。

    1.市場メカニズムについて
    2.社会主義崩壊の衝撃
    3.一般理論は革命だったのか
    4.ケイジアンの分裂の帰結
    あとがきの中で、経済学派を相違点を比較することも大切だろうが、大きな営みの中での類似点を見出すことも大切な気がした。

    時間が経ってから再読したい本である。

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著者プロフィール

1962年、宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。著作に、『今こそ読みたいガルブレイス』(集英社インターナショナル新書)、『英語原典で読むシュンペーター』(白水社)、『現代経済思想史講義』、『経済学者の勉強術』、『来るべき経済学のために』(橘木俊詔との共著)、『ブックガイド基本の30冊 経済学』(編著、以上四冊は人文書院)など多数。

「2021年 『16歳からの経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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