リハビリ・ダンディ―野坂昭如と私 介護の二千日

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 19
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040030

作品紹介・あらすじ

6年前、72歳の夫が脳梗塞に倒れ、人生の第二幕が上がった。半身マヒ、骨折、肺炎…困難にめげず、共演者の野坂に声をかける。「あなた、私についてきて!二人でカッコいいステージを演じよう」。

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館闘病記コーナーWith T||493.73||脳梗塞

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=55898

  • 20140202 元宝塚の夫人野坂暘子の書。
    明るい文章で素敵な奥さんと分かる。

  • 病後の野坂氏が書いた、とされる文章の文体が激変して、ファンなら愕然としたはずだが、要するにこの妻が口述筆記しているらしい。しかも本人はいっぱしのアーティスト気取りなのであって、「野坂から聞き書きしたメモを原稿用紙に清書しながら」とも書いているのだが、まさか「奇跡の詩人」状態なのか? と恐ろしくなった。

  • 夫婦二人で生きていけば、どちらかが介護され、一方が介護する立場になる確率はそれほど低くはないでしょう。
    将来、そうなることが予想されるなら、いま読んでおいた方がいい本だと思います。
    脳梗塞で半身不随となった野坂昭如氏を、妻、陽子さんが明るく毅然と介護した二千日の記録。

    この国の介護基準は、要介護者を一人の人間と見ていないのかもしれません。
    それぞれの人の価値観や生活信条など、他はどうでも、「これだけは絶対に譲れない」という繊細な部分に想像力を働かせることができません。

    「元祖プレーボーイ」と呼ばれた男には、「はーい、あ〜ん。ゴックン」と言われて素直に食べ物を咀嚼できないダンディズムがあります。
    緊急入院から、九死に一生を得た夫が、お仕着せの介護では絶対に元の野坂昭如に戻れないことを、妻はすぐさま察知します。

    それからの陽子さんは、夫が野坂昭如のままで、介護を受けられるよう、ときに大胆に、ときに創意工夫をこらして、介護のやり方を考えます。
    そして、自分が犠牲になるのではなく、その情況をおもしろがり、なにか新しく、楽しいことができないかとつねに思いをめぐらせています。

    この本は、
    「一人の人間として要介護者を見ようとしない人たちには、こう対応すればよい」

      野坂の日常は人の手を必要とすることが多いが、介護のどんな場面でも、彼のダンディズムと美学を尊重し、配慮する気持ちを私も忘れずにいなければと思う。

    「どんなに介護がたいへんでも、自分の楽しみまで犠牲にしてはいけない」

      外でも、家の中でも、自分が心地よくいられることには貪欲でありたいと思う。
      私がハッピーでないと、介護される側だって、きっと楽しくないだろう。

    妻が、夫が要介護となる前に、

    私はあなたの絶対的な味方であるという覚悟。

    を持つために、この本を読んでください。

  • 清潔で親しみやすいイメージで、歌手と俳優としてアジアを魅了したのりピーが、一転して麻薬常習犯として逮捕されるなんてとても信じられないことが起こってしまいました。

    2003年5月に脳梗塞で倒れてからリハビリ闘病中の野坂昭如は、麻薬とはまったく無関係ですが、『とむらい師たち』『真夜中のマリア』『ベトナム姐ちゃん』『エロトピア』『てろてろ』『背徳ごっこ』など、その文学的経歴からすると、思わずともすればダーティなイメージで受け取られそうな作品が並びますが、その出発点においてすでに『火垂るの墓』が存在したということを忘れてはならないと思います。

    ええっと、不良の先生で私の大好きな野坂昭如ですが、1963年の『エロ事師たち』からすでに46年、ほとんど手に取ることができなくなった彼の著作が、2000年から昨年にかけて、相次いで装いも新たに刊行されています。

    国書刊行会から、1999年から2000年に『野坂昭如コレクション』全3巻が、続いて2002年から2003年に『野坂昭如リターンズ』全4巻が、そのあと2004年に筑摩書房から文庫で『野坂昭如エッセイ・コレクション』全3巻が、そして岩波書店からやはり文庫で2007年から昨年までに『野坂昭如ルネサンス』全7巻と、ほぼすべての著作を読むことが可能となりました。

    私はといえば、1998年までに古本屋を探しまくっては、ほとんどすべての作品を集めたというのに、クシュン。

    それはともかく、また今年も、来る8月14日(金)に『火垂るの墓』が放映されます。

    1988年に高畑勲監督とスタジオジブリによって制作されたこのアニメは、原作本とともに永遠に語り継がれる名作として後世に残るものでしょう。

    そして、TBSラジオ・土曜ワイドの『永六輔 その新世界』での彼からの手紙や、「新潮45」のエッセイや、「通販生活」の連載往復書簡「昭和ヒトケタからの詫び状」での文章は、いま現在のリアルタイムの野坂昭如の声を聞き、健在ぶりを知ることが出来て嬉しく思います。

    あっ、彼も麻薬に関係している事実を発見しました。「昭和ヒトケタ・・・」(「通販生活」2008年秋冬号)によると、その号は林真理子との往復書簡でしたが・・・・・
    「あなたに今、不良と呼ばれまことに嬉しい。この言葉は、歳を取るほど光り耀くもの。男を有頂天にさせる麻薬です。」

  • 図書館2階「闘病記文庫」コーナーにあります。 請求記号:910.268//脳//24

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