動機、そして沈黙

  • 中央公論新社 (2009年7月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (276ページ) / ISBN・EAN: 9784120040450

感想・レビュー・書評

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  • 6つの短編。
    ちょっとホラーっぽかったり、レズビアンだったり、性的倒錯であったり、異質な要素が盛り込まれ、それぞれの話の登場人物が妄想し暴走して、あらぬ方向へ進んでしまったような印象を受けました。人間の簡単ではない複雑な心理が動機に繋がっていくのでしょうね。

    「ぼくが彼女にしたこと」は夜にフラフラ出掛け覗き見できてしまう中学生の少年という主人公に”それはないだろう~”と突っ込みながら、事件に対して意外にマイペースに対応してしまう少年に可愛らしさを感じてしまいました。
    「未開封」はわかりづらい展開だけど、心理的に深い部分を捉えてるのかな。
    他の話も全体的に無理がある設定に突っ込み、なかなか読めない難解な登場人物の名前に手こずり、性描写だったり変態的な性癖の描写の濃さが軽く気持ち悪さを感じさせます。

    表題作の「動機、そして沈黙」は老いた夫婦の会話から進んでいく推理。ゾクリとするラスト。一番面白かったかなと思います。

  • 今年は寒いね

    ってな事で、西澤保彦の『動機、そして沈黙』

    ぼくが彼女にしたこと
    迷い込んだ死神
    未開封
    死に損
    九のつく歳
    動機、そして沈黙

    の6つの短編推理小説。

    それぞれ完結したのかどうか、あやふやな終わり方かな……。

    心理的感情、空想妄想、気持の持ちようでの展開に、まだまだわしには早過ぎたかなっと。

    正に感想は沈黙じゃなw

    2018年13冊目

  • 猟奇的だったり、独特のエロさだったり西澤さんらしいミステリー短編集。最後のまとめは、不思議だったり不気味だったり良くまとめられた西澤テイストでした。

  • 短編集。一編一編の出来はそこまで悪くないが、傑作や目に見えて頭一つ抜けている作品がないというのが本音だ。
    しかしどの作品も一癖二癖あり、そう来たかと思わせてくれる。佳作といったところだろうか。

  • 連作短編集 エ***要素や悪趣味なところがある 作者の長編のような ロジックでスパッと切れるようなものではないが タイトルにもある通り 動機については意外性のある ストーリーが多い

  • 一作目が真相が明かされずモヤモヤしたまま終わったので連作かな?と思いきやそうでもなく。謎が多い短編集でした。

  • つくづく西澤さんは肉食系ミステリだ。謎がすっきりとは解かれず、リドルストーリーめいてもいる。

  • 狂っている感じがじわじわきます。
    迷い込んだ死神と九のつく歳が怖、と思いました。
    単に犯罪だけでなく心の深層に迫るところ…自分も誰しもそんな一面を隠してるかもという狂気の世界に魅せられます。

  • 少々レズビアン系多し?
    どれも不思議系世界な感じで、でも嫌いではない。
    すっきりしない感じがいいのかしらん。

  • バラエティある灰汁

  • 第一ノンシリーズ短編集「パズラー」とは異なった味わい。非常に危うい短編集。というのも最終的に出てくる絵が異形。妙にスプラッタやエロティックな話を、突然、一転して偏執的な論理を挿入して絵を紡いで、読者を突き放すような幕切れで締める。暗黒西澤方面、奇妙な味の短編集と受け取るのが一番楽しいかもしれない。
    「ぼくが彼女にしたこと」
    割とオーソドックスな西澤短編だと思っていたが、ストーリー展開がかなり複雑。どこに落ちるのかと思いながら読んでいた。利己的に自覚的になっていく少年。父親に対する彼女の感情を肯定しながらも、彼女<自分の生活と割り切っていく少年像が非常に厭ミス好きには面白い。
    「迷い込んだ死神」
    家族に裏切られ死のうとした男が辿り着いた館で出遭う怪異。いったいこいつらはどうしてこんな準備があったのかと思いつつ、クローズアップされるのは動機。まるで憑きものに遭ったかのようにフラッシュバックする「顔」を描くのは面白い。
    「未開封」
    こんなストーリーも書けるのか、と正直驚いた。一方でわからない人はわからないで良いと突き放した感じのフェティシズムが炸裂。
    「死に損」
    犯人も何故殺したのか思い出せない。動機を探る話が過去へ転がっていく。
    死に損だったのは誰か。主人公の母だったのだろう。実はこの人はこういう裏があって、とどんどん変化していく局面が面白い。最期は西澤流の飛躍論理に落ち着くのかと思ったのだが、透かし投げを受けたようなラストで腑に落ちるようで落ちない感じが味。
    「九のつく歳」
    筒井康隆「鍵」に近いかもしれない。ストーキングする老人。自分が殺した相手の事を忘れて同棲していると思い込む主人公。一枚一枚薄皮を剥がした後には膿んだ傷が封じられている。
    「動機、そして沈黙」
    時効の迫った連続殺人事件の話をする夫婦の話。犯人はわかりやすく提示されている気がする。しかし、動機がわからない。あれだけおおっぴらに書かれていたのに。犯人の中に生じた転嫁が面白い。そして、犯人は語らない。

  • ちょっと気持ちの悪い短篇集

  • 短編集

  • 読み物としては普通におもしろかったです。
    私もがんばろうっと。

  • 短編ミステリー集。会話文を中心にミステリーが「語られる」感じの文体。まあまあ面白い。

  • (収録作品)ぼくが彼女にしたこと/迷い込んだ死神/未開封/死に損/九のつく歳/動機、そして沈黙

  • 西澤さんらしさが全開で、ある程度西澤さんの作品を読んでる人はありがちと感じてしまいそう。こういうフェティシズムを取り扱った作品、西澤さん多いよな~。

  • 初めて西澤保彦を読んだと思ったら、著作リストに「収穫祭」があった。あれは酷かった。酷いと言うより、エログロ描写を我慢してずっと読み続けてたのにラスト「どこにいくんかいっ!」と力が抜けて笑いが出てしまった事を思い出し、この本の内容がするする抜けていきました。すみません、最後の話は良かったけど、他は覚えてません。

  • 懐かしい話(西澤保彦目当てでアンソロ見漁ってた)がチラホラ。
    「動機、そして沈黙」の周到さと「迷い込んだ死神」のどん底っぷりが好きだ。

  • 独特な性癖を持つ人達が主人公の短編集。
    ちょいと変態ぽい。
    私はそこまでグロく感じませんでした。
    この本はとても読みやすかった。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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