静子の日常

著者 :
  • 中央公論新社
3.77
  • (48)
  • (108)
  • (77)
  • (13)
  • (1)
本棚登録 : 476
レビュー : 131
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040467

作品紹介・あらすじ

何かが過剰で、何かが足りないこの世の中今日も出くわす"ばかげた"事象を宇陀川静子・七十五歳は見過ごさない-チャーミングで痛快!直木賞作家の最新長篇小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 静子さん素敵。
    あんな風に歳をとりたいものだ。

    宇陀川家のほんとに取るに足らない日常なんだけど、それでも色々あるものなのだ。

    家族だからこそ分かる微妙な空気感の違い。
    だけど、そんなちょっとした噛み合わせの悪さも、家族で過ごしているうちにいつの間にか元に戻ってる。
    なんだか不思議。

    75歳の静子さん、決して平穏な人生を歩んできた訳ではないけれど、彼女のマイペースで芯の強い性格でどんな問題も大した事ないって風に感じてしまう。

    改めてかっこいい。

  • 75歳の静子さんの日常は一見ありふれているけれど、常に胸の奥がざわざわしている。
    亡き夫は生前、静子さんに言った一言
    「行ってみればいいじゃないか。行ってみれば、それが単なるつまらない道だということが分かるんだから」
    静子さんを見くびってもらっては困る。
    静子さんはそんなつまらない女ではない。
    行きたいところには自分の意思でどこへだって行く女なのだから。
    夫の葬儀の日に「妻」をやめる決意をした静子さんはとても清々しく凛々しい。

    自分で決めたことは最後まで貫くことを信条としている。
    自分はもう若くはないことを自覚し、けれど新しい歌を知ることはまだできる、と前向きな静子さん。
    とても潔くチャーミングで、将来こんな風に歳を重ねていきたいと思った。

    この作品をもし映画化するなら、静子さん役は宮本信子さん以外考えられない!

  • 75歳の静子さんがとても可愛らしい、素敵なお話だった。年齢に関係なく、新しいことに挑戦したり、前に進んでいく静子さんのアクティブさは見習わないと…。こんな年の取り方をしていきたいなと思う。

  • 中年夫婦と子供、そして静子というおばあちゃんがいる
    一家の日常の話。

    おばあちゃんはビシッとしているが、おちゃめでもある。
    息子の浮気も陰に回って防ぎ、孫の問題もじわっと
    立て直す。

    常識論を振り回すのではなく、小さな行動により
    一石を投じながら、周囲に問題点を気付かせる。

    しかも、その一石が、常に可愛いのだ。

    アクティブでおちゃめな可愛いおばあちゃんは
    微笑ましいのだが読んでいると背筋がシャンと
    してしまいます。

  • すごくおもしろかったー!
    正直井上荒野さんの作品でこんなにおもしろいとおもったのは初めてです。
    ユーモアがきいてて、
    穏やかで、
    ほほえましかった。

    大満足の星五つです。

    ゆるーいかんじで映画にしてほしいな。

  • 静子75歳、息子一家と同居。
    こんな設定ならお嫁さんともめるとか…などという感がは甘かった。
    静子さんは、かなりマイペース。
    子育てなんて口出さなーい。
    自分の趣味を持ち、ひとりバスで出かける。
    スポーツクラブの張り紙が気に入らないと、自らコツコツその対策を取る。
    自分の考えをしっかり持ち、はっきりした態度に憧れる。
    あぁ、こんなキリリとしたおばあさんになりたいものだ。

  • 静子さんは素敵。ほんとうにかっこいい。
    力が抜けているのに、背筋がしゃんとしているような。
    静子さんのようなおばあちゃんになりたいなー。

  • おもろい。
    にやにやして読んでしまう。
    こんなおばあちゃんになりたい。

  • 私は好きだわ、これ。
    静子さんのように生きたいな、と素直に思う。

    未亡人となった75歳の静子さん。
    息子夫婦と同居して、フィットネスに通って、水泳をして……
    バスに乗れば行きたいところに行ける。マニュアルをきちんと読むから最新の電化製品だって平気。気に入らないことは、気の晴れるようにさりげなく……

    気づけば、静子さんの周りは、みんな幸せになっている。
    静子さんも、幸せみたい。ふふふと嬉しそうに笑う。

    そんな風に穏やかに生きたい。
    年齢を重ねることも悪くない。
    そう思わせてくれたから、無条件に好き。

  • すごくよかった。静子さんが素敵すぎる。
    こんなおばあちゃんになりたいなと思わされる人だった。
    年齢を重ねても自分をしっかりもっていれば
    こういう風に素敵でいられるんだろう。中々難しそう。
    静子と、同居する息子愛一郎、妻薫子、娘るかの視点で
    交互に短編になっているのでとてもよみやすい。
    そしてどの話も静子さんのあなどれない行動力が絡んでいて
    すごく面白かった。いじわるばあさんってあったけど
    逆でなんだろう良い人というわけでもなく、人生が
    間違った方向へいかないように修正する世直しばぁさん
    みたいな感じ。後味すっきり。とても良かった。また読み返そう。

全131件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年東京都生まれ。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞を受賞。ほかに、『もう切るわ』『だりや荘』『誰よりも美しい妻』『ベーコン』『つやのよる』『キャベツ炒めに捧ぐ』『ほろびぬ姫』『虫娘』『悪い恋人』『リストランテ アモーレ』『ひどい感じ 父・井上光晴』『ママがやった』など著書多数。

「2018年 『100万分の1回のねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

静子の日常のその他の作品

静子の日常 (中公文庫) 文庫 静子の日常 (中公文庫) 井上荒野
静子の日常 (中公文庫) Kindle版 静子の日常 (中公文庫) 井上荒野

井上荒野の作品

静子の日常を本棚に登録しているひと

ツイートする