数えずの井戸

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (771ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040900

感想・レビュー・書評

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  • 全然理解ができなかった。

    数を数えだすときりが無いので数えない、貧しいながらも精神は満たされ、欠けているものなど無い下女、菊。
    全て揃っているはずなのに”何かが足りない気がして仕方が無い旗本、青山播磨。
    手に入るものは全てが欲しい。手に入れれば捨てはしない、播磨の婚約者、キラ。
    欠けているなら打ち壊せば良い。そうすれば欠けはなくなると考える播磨の悪友、遠山。
    数えることはできるけど数え切ることはできない。狭い”井戸の中”のような小さな世界で暮らすことに不満の無い菊の許婚、三平。

    菊は番町更屋敷の”お菊さん”とはイメージのかけ離れた人格。
    コレがどうして「一枚~二枚~…」と数えだすようになるのかとワクワクスラスラ読めたんですが。
    菊への濡れ衣、仙によるキラの秘密暴露、役者が雁首揃えて庭に揃った…所までが最高潮。
    あとは「え?」「なんで???」で意味不明。
    とりあえず、理解できなかったのは下記

    ①なんで菊を殺したのか
    ②一騎打ち前に回りの人間惨殺したのは何故か
    ③播磨は刀さえ持てば超強いのに素手で町人にケンカを仕掛けてボコボコにされて殺されたのは何故か
    ④で、なんで夜な夜な井戸で皿数えるの?それで何の足しになる??

    …ほとんど理解できていない。
    人間同士の歯車が最悪の方向へと転がる話ってことかな。
    歯がゆくて残酷。でもそんな最期??って思っちゃって駄目だった。

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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