幕末維新に学ぶ現在

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041143

作品紹介・あらすじ

歴史の教訓から政権交代の意味を考える。黒船来航から明治維新へ、命がけで「国づくり」に参画した日本人の生き方を、現代の政権交代を担うリーダーに重ねながら検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 久垣 ブログ 10.6.27
    山内昌之「幕末維新に学ぶ現在幕末維新に学ぶ現在」

    産経新聞に連載した内容55回分をまとめた書物。現在の政治状況を題材にしながら、幕末維新に活躍した人物の生涯を語るという趣向。賢人や豪傑の仕事ぶりの実例で歴史を学ぶことが大事だとは、吉田松陰の姿勢だった。歴史書を読み古人の具体的な仕事を学びながら自らの志を励ましていた。孔子も「空言」よりも「行事」で考える方法を大切にしていた。この本では、イスラム歴史学者の専門外のテーマで楽しみながらの語る口が悪くない。55人の人物が縦横に語られていて面白い。
    −−−−
    岡本一平「漫画漫文集」 1886 年ー1948 年

    絵画と文章の両方の才能を持った岡本一平は、「漫画漫文」で脚光を浴び、夏目漱石も激賞する。日本の職業漫画家は明治末から大正初期にかけて誕生するが、一平はその先駆者だった。風俗、世相、政治、似顔絵、人生など内容は多岐にわたっている。この分野は新しい芸術分野だった。
    −−−−
    岡本かの子「食魔」 1889年ー1939年

    北大路魯山人を題材にとった短編小説。篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていたが、特に「食」を究める前の若い時の生き方を描いており、後の大きな存在を予見させる小説。中に、女流歌人で仏教家の布陣と、画家の夫が出てくるが、これは岡本一平と岡本かの子夫婦そのものである。



    今日の一首
     あの記事は 何だったのか W杯 いつもながらに 勝てば官軍






  • これは産経新聞に連載していたものをまとめた。改めて読み直すのもよし。

  • 幕末と太平洋戦争は、日本の大きな転換点だと誰でも知っている。そんな幕末を生きた人物の生き方を知ることは、現在を生きる者に必要だと思う。それも歴史を学ぶ手段であると思う。
    歴史に興味がない方でも読みやすい一冊。
    こうした歴史物を読むといつも、教科書はつまらないものに思えてしまう。

  • ・黒幕の条件は、相当の世間知にたけていること
    ・大局を動かすには判断と行動のタイミングが大切

  •  幕末維新の志士達の生き様を、現在の政治と結びつけながら、短くまとめて解説。『人間臨終図巻』と似た手法を採っている。どこから読んでもOKなので空いてる時間にさくっといけるだろう。

  • 著者が長州人と徳川慶喜を嫌ってることだけはわかった (´・ω・`)

  • 産経新聞の連載らしいです。
    1人数ページで電車2駅分くらいで読めるので、通学時に読むのによさそうです。
    私は日本史は眠くなってしまうので、難しく感じました。
    歴史好きな方には面白いと思います。

    途中まで。

  • 一人物4ページくらいの紹介で,とても読みやすい。
    ごく最近あった政権交代後の政治状況を踏まえ,今の政治家と比べて書かれているので,なおさら身近で興味深いです。(比べられている方はたまらないでしょうが...)
    取り上げている人物も幅広く,好感が持てます。
    改めて興味をもったのが,長井雅楽,小栗忠順,安藤信正
    初めて知って興味をもったのが,会津の林権助,老中・松前崇弘,幕府直参の伊庭八郎,そして桑名の立見尚文。

  • 産経新聞に連載中のコラムを単行本化したもの。
    毎週楽しみに読ませて頂いています!

    連載初期の頃の分、読みそびれているので時間ができたら読みたいです。

  • 大雑把な幕末の登場人物を把握するのに適する。
    ここから興味を持てた人物を掘下げていきたい

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著者プロフィール

一九四七(昭和二二)年札幌に生まれる。
現在、東京大学大学院総合文化研究科教授、学術博士。中東調査会理事。
最新著書として、『岩波イスラーム辞典』(共編著、岩波書店)、『歴史の作法』(文春新書)、『帝国と国民』(岩波書店)、『歴史のなかのイラク戦争』(NTT出版)など。

「2004年 『イラク戦争データブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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