無神論―二千年の混沌と相克を超えて

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  • 中央公論新社
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041204

作品紹介・あらすじ

無神論を語ることは神を語ることだ。古代ギリシャからポストモダンまで、世界史の原動力となった「負の思想」の系譜を辿りながら、その変容と対立を見つめ直し、人間の存在や生き方について新たな可能性を模索した画期的な論考。

感想・レビュー・書評

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  • 「無神論」の問題は、キリスト教的自由意志の問題とセットになっているのである。
    エジプトやバビロンの影響を濃く受けながら、「受肉」による一回性をスタートさせて永劫回帰的な古代呪術世界と決別したパレスティナ生まれのキリスト教は、ギリシャ哲学の弁証法の最良の部分と、ローマ帝国の秩序の最良の部分を糧として、ヨーロッパを形成し、近代世界を出現させた。近代的自我に拠って思考する私なるものは間違いなくその延長にある。この世界で考え続けていくためには、歴史の原動力となった形而上の世界を無神論という舞台裏から眺め直さなくてはならない。

  • 文体は、ポップ。それゆえか、「大丈夫かな?」(真面目に研究してます?という意味)と思わせてしまうのが残念なのか、これがオモシロイのかは不明。

    あれ、レビューを書こうとすると、内容よりもポップ得かポップ損かばかりに頭がいくので、やっぱり損かも。内容はよかったのに!

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著者プロフィール

比較文化史家・バロック音楽奏者。東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。フランス在住。著書に『ヨーロッパの死者の書』『キリスト教の真実』『女のキリスト教史』(以上、ちくま新書)、『ジャンヌ・ダルク』(講談社学術文庫)、『ローマ法王』(角川ソフィア文庫)他多数。著者のホームページhttp://www.setukotakeshita.com/

「2021年 『疫病の精神史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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