エチュード

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041747

感想・レビュー・書評

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  • 渋谷・新宿で発生した連続通り魔殺人事件。なぜか誤認逮捕が繰り返される事態を解明すべく警察庁から送り込まれたのは、心理調査官・藤森紗英だった。苦手な美人と組まされる羽目になった碓氷警部補は戸惑うが、紗英の助言によって、巧妙な「犯人すり替え」のトリックが潜んでいることがわかる。はたしてこの異色コンビは真犯人を探し出し、惨事を食い止めることができるのか。警察小説の第一人者が贈る「碓氷弘一シリーズ」第四弾。

  • 今野敏氏の作品では、なかなか珍しいシリーズだ。警察庁の心理調査官の藤崎紗英と警視庁捜査一課の碓氷弘一が活躍するシリーズ第一弾。人間の心理を利用した公衆面前でのトリック殺人をどうやって見破るか?というか、殆どこれは不可能だろう。そして藤崎のプロファイリングで犯人像を「挫折した元音楽家」とまで予測するのも不可能だと思うが、マアーそれが、このシリーズの特徴なので、面白い。

  • 不可解な事件の謎が魅力的で、冒頭から物語に引き込まれる。
    心理調査官というアプローチも、珍しくて面白い。
    読後感は、爽やか。
    主人公の碓氷は、他にも登場する作品があるよう。
    探してみたい。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-7f43.html

  • 心理調査官と組んで連続殺傷犯を追いつめていく刑事の物語。さらっと面白く読めました。

  • 碓氷弘一シリーズの4作目で、この人は直接的な主人公じゃなんだって云うのがようやく理解できてきた。この作品の主役は心理捜捜査官の藤森紗英。ちょっと都合よ過ぎる気もするが巧妙な犯人のトリックを暴き、的確なプロファイリングで犯人を絞っていく。なかなか面白かった。5年半前にテレ朝系の2時間ドラマになってるのね。知らなかった。ユースケに相武紗季か、なるほど

  • 一気に読み終えました
    面白かった!!
    碓氷さんが、フツーでよりいい

  • 紗英さんと碓氷さんのコンビが絶品。あっという間に読みました。犯人の住所が以前私の住所だったから、びっくりした!これも、偶然でうれしい!

  • こんなアプローチもあるんだな
    今野さん奥が深い
    めちゃめちゃ面白かった
    今野作品もっともっと読まねば!の夜

  • ふむ

  • 色々なシリーズを書いている作者ですが、この作品もシリーズ。でも、内容は完結しているので一冊で読めます。渋谷の繁華街で包丁を振り回し、無差別に殺傷するという事件が発生した。通行人がしがみついたお陰で逮捕できた容疑者は、「自分はやっていない」と言い張る。そして、しがみついた通行人は消えていた。事件はこれで解決したかと思ったが、また別の場所で全く同じ事件が起き、警視庁捜査一課の碓氷は連続殺人ではと疑いを持つ。そして、心理分析官の女性と組んで、事件に挑む。2時間サスペンスを読むようなスピード感でした。

  • 碓氷警部補シリーズ
    繁華街で殺人、協力者が失踪、現逮の容疑者は否定。
    エチュード:勉強、稽古、下絵、練習などの意味。

  • プロファイリング紗英登場、心理捜査官と碓氷の距離感は特別な感情を挟んでいない・・・のが、良かったのだ。

  • 2016.01.30
    読む途中で包丁の指紋から被疑者達が真犯人ではないことはすぐに分かるだろうにという思いが離れなかった。まあ、それはどうでも良いことなのかも知れないが•••。何やったって健康保険証には付いてる筈だし•••。
    まあ、それはともかく集中して読んだ。最後には大人の男女とそれでも家族があって感激すらあった!プロファイリングの本は何度読んでも面白いわ。

  • 碓氷さん素敵なお父さんであり刑事さんです。
    やっぱり心理学から迫るのは面白いなぁ。
    題名エチュード、がキーワードに。

  • プロファイリング物も好きなので、楽しく読みました。
    本を読みながら、「へぇー」とか「ほぉー」とか、何となく物知りになったような気になれるので、嬉しい。

    犯行の動機には、え、それくらいで?と思った。その出来事は殺人を犯すほどのものだったんだろうか? 本人の中では大絶望だったのはわかるけど、かなり執念深い人だなぁ。捕まったことさえも後々逆恨みしそうでコワイ。しかも策を入念に練って復讐してきそうで・・・。

  • 碓氷弘一とさえの話
    渋谷、新宿、渋谷、渋谷(未遂)で、連続無差別殺人
    さえのプロファイリングで、犯人が特定される。
    音大生。
    学生の時、乱暴され、ピアニストの夢がたたれる。
    桐山32歳の犯人。
    さえは、昔対人恐怖症で、心理の勉強をしていた。
    捜査官の梨田がいいよる。×
    小6の女の子、小3の男の子と、妻で、新宿に買い物に行っているとき、事件現場に遭遇。
    最後は、警官の服で、犯行に及ぼうとしているところを、碓氷に見つかり、捕まる。
    前に読んでたな( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

    2011-6-20読了

  • 2015_04_08読

  • 通り魔事件の犯人を、出世意欲のない刑事と女性の心理捜査官が追い詰めていく。さらっと読めるミステリー。面白かった。

  • 連続通り魔事件を解決していく話
    心理捜査官

  • 碓氷弘一シリーズ。
    人ごみの中、おおきな交番のすぐ近くで通り魔殺人事件が起き、勇敢な市民によって取り押さえられた犯人を駆けつけた警察官が現行犯逮捕した。犯人は「俺じゃない」と言い続けている。不思議なことに身柄確保に居合わせた警察官の誰も、その取り押さえた市民の顔を覚えていない。その二日後、別の場所でまたまったく同じ状況の通り魔事件が起きた。碓氷警部補はこの二つの事件の不思議なつながりに気づく。

    いつも外部の専門家をパートナーに動く碓氷警部補ですから、警察もののようでいて警察じゃないように感じる話ばかりでしたが、今回パートナーは警察庁刑事局からきた若い女性の心理調査官でした。珍しく警察の中でバリバリ捜査する碓氷警部補を見ることができました。

    まどろっこしい描写がなくて、簡潔に読者と足並みそろえて物語が進み、次の手は?種明かしは?と誘うので読むの止められません。久々に夜更かししてしまいました。予想も当たって面白かった!!

    また自分が碓氷警部補の年齢に少しずつ近づいていることで、碓氷警部補のお父さんの部分もうれしく読みました。若い時に読んだら、こうは思わないだろうな。

  • 東京の繁華街で次々と起こる通り魔殺人事件。都度犯人は現行犯で逮捕されるも、全て誤認逮捕であった。警察庁心理調査官で美貌の持ち主藤森紗英は犯人のトリックを推理し、真犯人に迫る。はたして犯人の目的はなにか、警察は次の犯行を防ぐことが出来るのか。ドラマ化を目的とした小説なのか、結構派手派手しい感じが残る。軽く読めて面白い小説です。

  • 良いお父さんじゃん

  • どこかで読んだような気がしたはじめてだと思う。犯人が最後に捕まるのはややあっさりしていた。あと心理調査官の女性の
    背景をもう少し描いてほしかった

  • つまらない。
    単純なお話。

  • 「連続通り魔殺人犯が仕掛けた、『犯人すり替え』の心理戦。警視庁捜査一課、碓氷弘一と、心理調査官、藤森紗英が、事件の深層に迫る。」
    犯人に振り回される刑事たち。犯人の、嘲笑うかのような行動に、腹がたつ。何度も、裏をかかれながらも、挫折しそうになりながらも、事件に立ち向かう、碓氷と、藤森。スリルのある作品だ。今野敏作品は、テンポがよくて、好きだ。

  • 渋谷・新宿で相次いで発生した無差別殺傷事件。警察は衆人環視のなか、どちらも一般市民がその場で犯人を取り押さえ現行犯逮捕になったのだが、いずれも別人を現行犯逮捕するという失態を繰り返してしまう…。最初の事件から偶然に関わった警視庁捜査一課・碓氷弘一と、派遣された来た心理調査官・藤森紗英とのコンビで事件の真相に迫る。 事件解決に導く心理調査官の推理?があまりにもズバリと当たりすぎて、途中から面白さが半減した。隠蔽捜査を読んでいて期待したのだが…。9/26 読了・図書館。

  • 混雑する渋谷のハチ公前で通り魔事件が起こる。間を置かず新宿でも同様の事件が。両事件とも犯人は現行犯逮捕されるのだが、犯人を押さえた逮捕協力者が消えた。捜査にかかわった警官たちの誰一人として、逮捕協力者の風体を覚えていない。逮捕者は容疑を否認。警察庁の心理調査官である藤森紗英が事件の真相に迫る。
    出だしは期待させたが、内容は尻すぼみ。テーマは興味深く、読ませる文章ではあるが。

  • 初めて今野さんの作品を読みました。一つの文章が短く、すっきりと書かれているので読みやすかったです。ですが同様に物語もすごくすっきりしており、意外性がなかった点は残念でした。プロファイリングを駆使して犯人を追い詰める紗英は格好良かったです。ただ碓氷をはじめ、男性陣の魅了が薄い点が惜しいです。人によって評価が二分される作品だと思います。私は読みやすい文章が好きなので、他の今野さんの作品も是非読もうと思います。

  • 山場がなかった。心理捜査官の紹介のような内容

  • 核心は人の口から。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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