人質の朗読会

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 3005
レビュー : 620
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041952

感想・レビュー・書評

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  • 斬新な設定で期待してたのですが、期待はずれでした。まずは何で朗読会っていう設定なのに語り口調じゃないの?凄く違和感を感じました。語り手の抑揚、聞き手の存在、その場に息づく緊張感だとかの背景を感じれませんでした。設定上、重要な臨場感を出す装置が抜け落ちていると思います。さらに致命的なのは語られる朗読に共感することが出来ないことでした。何で人々は死に際に不釣り合いな体験談を語るの。何であんなファンタジー過ぎる非日常的な体験をしてるの。何でそんな穿った見方してんの。あまりに個性的な朗読過ぎて聞いてる側は置いてけぼりでした。この朗読は極限状態での祈り、だとか願いだとかいろいろ妄想出来るとしてもそこに至る説明が全くなされなていないのは失敗だし、弱さだと思います。逆に奇抜な設定が浮き彫りになって、物語が支離滅裂になっている感じがしてならないです。

  • 人質という運命とは不釣合いな静かな朗読に少しリアリティを欠く感じ。この設定ではもっと違った語らいがありそうだけど・・・。

  • 隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。
    祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

    ゲリラに拘束された人質たちが淡々と語るそれまでの日常。
    感情の起伏がない文章からは、事実を受け止めようとする彼らの覚悟に似たものを感じました。
    さらさらとした語り口だったのですが、私にはそれが響いてこず……ページをめくる手があまり進みませんでした。
    自分の感性の無さにガッカリ。

  • 2012.10

  • 自分でもびっくりするぐらい響かなかった。どこがおもしろいのかわからない。おそらく僕の感性が腐ってるんだと思う。だってこれ今年の本屋大賞の5位なんですよね。本書の良さを理解するにはまだ僕の読書レベルは低いということか。

  • 題名に惹かれたけど内容は好みじゃなかったから読むのやめた。

  • 「杖」「やまびこビスケット」「B談話室」「冬眠中のヤマネ」「コンソメスープ名人 」「槍投げの青年」「死んだおばあさん」「花束」「ハキリアリ」と、人質の朗読をそれぞれのお話として収録。

     ラストが現地の外人救出隊員で存命だが、それ以外は全員死亡という背景。なぜ人質なのかな? それぞれはいい話だと思うけれど、感動的というわけではない。

     読後感が悪いわけではないが、残るものがないなぁ。読み手の感性の問題だろうな。ある意味少しだけスランプかも。次はジャンルをかえてみよう。

  • 反政府ゲリラに拉致された、やがて救出されるであろうと思われた事件だったが、奪還作戦で全員爆死した。人質として拘束されていた間に各自が思い出を書きとめ朗読をしていた。

    それぞれの話は、短編小説のようになっている。
    その一つ一つの話は、それほど魅力を感じなかった。
    別々の人が、書いている設定なのに、その文章の言い回しが全体的に似ているのもマイナスに感じた。

  • 設定に引かれて読んだが、話が暗すぎて好きじゃない。途中で読むのをやめてしまった。

  • 自分が読み取れなかったのか設定を人質の朗読会にした意味がわからなかった。読了後にただの短編を読んだ感じですっきりしなかった。
    ただ、他の方がレビューに「自分だったら最期を感じたときどんな話をするのだろう」と書いているのを見て、そういう考え方、楽しみ方もあるのだと感じた。最期とはあまり縁起のいいものではないが、そういった意味では考えさせられるテーマかもしれない。

著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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