- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120042140
感想・レビュー・書評
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昔の明野照葉とは違う雰囲気の作品。いやミスではない。
力がついてドロドロに頼らなくても面白い作品が書けるようになったのか。
読んだ後清涼感の残る作品。
読めない感じが出てきたので、勉強になった。 -
余りにも穏やかすぎるラストだった
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初期のものとは違って、読了感が非常によい作品だった。
普通に暮らしていたらなかなか知り得ないマンションの隣人のプライベート。問題が起こり、次第に一致団結していく住人たち。その中で明かされていく彼らの秘密。 -
吉祥寺にある瀟洒な分譲マンション「チャコズガーデン」に住む人々の話。
ある一家が入居してきたことにより、住民の顔が見えてくるという内容で、登場人物は皆ある程度裕福な良識人、どろどろした部分も大事件もない。
マンションといえども完全にプライバシーが保たれるわけでもないし、逆に隣の人の顔も知らないというのは良くないという。
ラストのマンションの在り方はよかった。
(図書館) -
本屋でなんとなく購入。
ホラーなのかなぁ?と買ったら、全く違った(笑)
こういう話、現実のどこかにありそうでなさそう。
人間関係が希薄になっていて、隣に誰が住んでいるのかも知らない現代。
それが当たり前。寂しいとか思う以前にそれが気楽でよかった。
でも、お隣さんが引っ越しの挨拶に来たのがきっかけで、そうもいかなくなって・・・。
まったりした小説。でも、読み出すと一気に読めた。
なんとなく寂しいときとかに読むといいかもしれない。 -
カバーの帯を読んだら、どんなおどろおどろしい(苦笑)ミステリーが始まるのかと思いきや…
どこにいても、誰だって他人から見たら秘密や謎が無い人はいないのですよね。
離婚した夫がくれたマンションに名前をそのままにして暮らしている主人公は、マンション内の不可思議なことに巻き込まれることになり、離婚により引きこもっていた生活から徐々に外へ向かっていく。
内にいろいろ秘めた他のマンションの住人(小さな住人も含め)も、再生されていく。
読後感が良い1冊でした。