チャコズガーデン

著者 :
  • 中央公論新社
3.14
  • (3)
  • (15)
  • (30)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 102
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120042140

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この不可思議なマンションにあなたを引き寄せたのは最上階に住まう謎の女…。
    東京・吉祥寺にある瀟洒な分譲マンション「チャコズガーデン」。
    幸せに暮らしているようにみえる住人たちだが、内実はそれぞれが孤独で、誰にも言えない秘密を抱えていた。
    そんなある日、小学生ケイトたちの一家が引っ越してきた。
    それを機に、マンション内で奇妙な出来事が立て続けに起こった。
    それはある大事件と、大いなる真実へと繋がっていく―。
    (アマゾンより引用)

    サスペンスの括りになってたけど、さほどサスペンス要素はなかったな(´・ω・`)
    まぁなんていうかマンションのトラブルは何かありそうな話だな~って感じで( ´ー`)
    でもラストの感じは好きだった(*´∀`*)

  • 昔の明野照葉とは違う雰囲気の作品。いやミスではない。
    力がついてドロドロに頼らなくても面白い作品が書けるようになったのか。
    読んだ後清涼感の残る作品。
    読めない感じが出てきたので、勉強になった。

  • 余りにも穏やかすぎるラストだった

  • 初期のものとは違って、読了感が非常によい作品だった。
    普通に暮らしていたらなかなか知り得ないマンションの隣人のプライベート。問題が起こり、次第に一致団結していく住人たち。その中で明かされていく彼らの秘密。

  • 吉祥寺にある瀟洒な分譲マンション「チャコズガーデン」に住む人々の話。
    ある一家が入居してきたことにより、住民の顔が見えてくるという内容で、登場人物は皆ある程度裕福な良識人、どろどろした部分も大事件もない。
    マンションといえども完全にプライバシーが保たれるわけでもないし、逆に隣の人の顔も知らないというのは良くないという。
    ラストのマンションの在り方はよかった。
    (図書館)

  • 本屋でなんとなく購入。
    ホラーなのかなぁ?と買ったら、全く違った(笑)
    こういう話、現実のどこかにありそうでなさそう。
    人間関係が希薄になっていて、隣に誰が住んでいるのかも知らない現代。
    それが当たり前。寂しいとか思う以前にそれが気楽でよかった。
    でも、お隣さんが引っ越しの挨拶に来たのがきっかけで、そうもいかなくなって・・・。
    まったりした小説。でも、読み出すと一気に読めた。
    なんとなく寂しいときとかに読むといいかもしれない。

  • カバーの帯を読んだら、どんなおどろおどろしい(苦笑)ミステリーが始まるのかと思いきや…
    どこにいても、誰だって他人から見たら秘密や謎が無い人はいないのですよね。
    離婚した夫がくれたマンションに名前をそのままにして暮らしている主人公は、マンション内の不可思議なことに巻き込まれることになり、離婚により引きこもっていた生活から徐々に外へ向かっていく。
    内にいろいろ秘めた他のマンションの住人(小さな住人も含め)も、再生されていく。
    読後感が良い1冊でした。

著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

明野照葉の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×