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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784120042409
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テーマは、一人っ子政策という中国特有の社会問題を背景に、個々の人間ドラマを描き出すことにあります。物語は、中国の劇作家が日本の作家に手紙を送る形で展開し、彼の伯母である産婦人科医の人生を通じて、国家の...
感想・レビュー・書評
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中国の一人っ子政策を題材とした小説.陰惨な堕胎政策と跡継ぎの男児を誕生を望む人々に翻弄される人々の姿を書いている.しかし,笑いや悲しみや政治的な言及はあるものの,結局は小さくまとまってしまった作品だと思う.大躍進にも触れず,産児制限という重大な人権侵害も結局は肯定してしまっていてモヤモヤとしたものを感じる.
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大江健三郎氏がモデルと思われる日本の小説家にあてて、中国の田舎町に暮らす劇作家「オタマジャクシ」は、高名な産婦人科医であった伯母の生涯を書き綴る。
日本軍占領下から、産めよ殖やせよの掛け声のもと、次々と子どもが生まれた時代へ、一転して「一人っ子政策」のもと、不妊手術と堕胎に邁進し、文革の下の裏切り、そして金さえあれば、自然の理をゆがめてまで子をもつことが可能になった現代へ――。
とても同じひとつの国、ひとりの人間の生涯に起きうることとも思えぬほどのすさまじい社会変動だが、それは多かれ少なかれ、日本もたどってきた軌跡でもあった。しかし、子宮にまでおよぶ国家の統制権力に身を捧げたことによって、優れた産婦人科医であったこの女性は、「子授け娘娘様」の権現、血に汚れた手をした悪魔という、2つのイメージに引き裂かれてしまうのである。
国家の人口統制を遂行した伯母たち、それに巻き込まれた多くの男女が心身ともに傷つくのに対し、語り手の「オタマジャクシ」は、そのペンネームが示す通り、責任を自らはとることなく、流れに身をゆだねて生き残ってきた知識人の罪悪感を終章で劇のかたちで吐露するのだが、それでもどこか余裕を感じさせる語り口は、自ら血を流してきた女たちの恨みや罪悪感とは遠い。今後、よりさまざまな書き手により挑まれるべき主題だろう。 -
面白かった。中国が活力あって人間味ある面白い人で溢れているワンダーランドなのだろうか、と思わせる(実際来てみるとそんな風には感じないが)。
「酒国」も読んで面白かったが、別の人も書いている様に「酒国」に比べればこちらは小さくまとまっている感じ。 -
中国の小説をたくさん読んでいるわけではないが、今まで読んだものはどれも、登場人物それぞれの生きるパワーにあふれていて、そこに圧倒される。妬んだり、悪いことをしたり、それを悔やんだり、苦しんだり、いろいろするが、それらを踏みしだいていく生の力。この作品は、それに加えて、一人っ子政策と現代中国社会の変貌ぶりがよくわかること、そして物語の構成のすばらしいことで、読んでよかったと思える作品であった。
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圧倒的な構想力、広い世界観、やはり莫言はすばらしい。さらに、訳が秀逸。
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「堕せば命と希望が消える 産めば世界が必ず飢える」
この本の帯の言葉の真意が気になるのです。
読みかけたけど数頁で挫折。
今じゃないみたい。
また読もう。
ノーベル文学賞を受賞した莫言さんの作品。 -
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2013/4/30(火)の中国語教室でこの本は読みやすいと紹介があり、いつか読んでみようと思ってます。
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閲覧室 923.7||バク
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ノーベル文学賞を受賞した莫言の小説。一人っ子政策の中で行わなわれた様々なことを、中国の中から描いた。無惨でもあり、人間の内面も描いている。
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2012/11/07 購入
2012/11/22 読了 -
体制派という批判もあるようだけど、この作品は中国の一人っ子政策に対する鋭い批判あり、親日な発言ありで、体制派とは感じなかった。面白かった。ノーベル賞。
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中国の一人っ子対策が出来た時、民衆はどうしていたのか。
どうにかして産もうとする人達と、堕胎させようとする伯母の戦いを
子供の頃から大人になるまで、の甥の目線でかかれた日常。
読んでいて、あぁ中国だな、という感じでした。
何が何でも命令は遂行する、という行動が。
一人っ子対策は、人が多くなればなるほど
しなければいけなかった事、なのでしょう。
しかし、それを推奨して、今のあの状態。
1人が…最高6人を支えなければいけないという。
男が家族を養うのが当然なので、男の子を産まなければ家が途絶える。
では女の子は、継ぐことができないのでしょうか?
男尊女卑がすごいのか、それとも農家だからなのか。
もうちょっとその辺りの常識を知ってから読むと
何の疑問もわかずに読み進められるかもしれません。
後半は劇の台本、になっています。 -
中国の「一人っ子政策」をめぐる悲喜劇を描いた小説。二人目を妊娠したときに中絶させるという役割を担った「伯母さん」を中心とする。
莫言作品としては、シリアスな部分が多く、それだけ作者の思い入れが深い作品であることが感じ取られる。終盤になって、現代が舞台になるのもこの著者としては珍しい。 -
中国の「一人っ子政策」を、産婦人科医である主人公の伯母の半生を軸に書いた、重みのある作品。登場人物の性格や生き様が生々しく描かれていて興味深く、また文章に思った以上の疾走感があるので、分厚い本だが読むのは難儀ではない。まだまだ「過去の話」や「史実」にはならないテーマで、詳しく知らないままに感想を述べるのも躊躇するが、一読の価値はあると思う。
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莫言「蛙鳴」読んだ。ぐったりつかれた… http://tinyurl.com/3n4hn4j 一人っ子政策に翻弄される一族。読み出しはガルシアマルケスの「百年の孤独」を思わせるほど奇怪で、第2部以降は混乱の極み。人々の際限まで激しい気性と粗野な言動習慣風俗が描写される。(つづく
会話の大半に「!」がついてるし笑。違法妊婦の家を倒壊させたり強制中絶させたり、対応が強硬すぎて妊婦を殺すなんてザラ、逃げるほうも身重で川を泳ぐわ(挙句死ぬ)無戸籍児にするわ障害者を買って代理母にするわ。日本の感覚での倫理や人道や人権は、少なくともこの本の中には無い。(つづく
政策推進担当である女性は狂気の執念で遂行し続ける。その鉄女の唯一の弱点が蛙、主人公のペンネームは蛙の変態前の「オタマジャクシ」、蛙は多産の象徴、赤ちゃんと蛙が同音語、人類を創生したといわれる伝説の女性の名前も蛙と同音、などのエピソードが本の題名へ考えを至らせる。(も少しつづく
最後)携帯メール、メラミン粉ミルク、フリーラジカルなどの単語に触れるたびこれはまるっきり現代話なのだと意識し直すけど、それがなければ100年前の話かと錯覚するくらいに野生が強い。ああつかれた…。中国、さすが大国、悠久の歴史、ガキ大将米国をも黙らせる国。恐るべし。。。
※「蛙鳴」を読み終え、中国を相手にがっぷり四つに組む不毛さを考えているところにこのポスト。『百年の孤独』が中国でバカ売れ: http://courrier.jp/blog/?p=8122 百年の孤独は焼酎じゃないほうで、ガルシアマルケスはバッグじゃないほう、もちろん。
※※莫言は「紅いコーリャン」の原作者なんだ。知らずに読んだ。http://ja.wikipedia.org/wiki/莫言 あ、でやっぱりガルシアマルケスの影響受けてるのか、どうりで。
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