謙信の軍配者

著者 :
  • 中央公論新社
3.81
  • (58)
  • (133)
  • (71)
  • (17)
  • (2)
本棚登録 : 542
レビュー : 99
  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120042591

作品紹介・あらすじ

曾我冬之助は新たに宇佐美姓を名乗り、若き長尾景虎(上杉謙信)の軍配者となる。しかし実際に戦況を支配していたのは「毘沙門天の化身」景虎その人だった。常識外れの発想で勝ち続ける天才・景虎に、足利学校の兵法は通用するのか?冬之助の旧友・山本勘助が率いる武田軍との攻防が続く-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 軍配者シリーズ最終巻。

    前2作の流れから今回の主役は冬之助だと期待していたのですが、いざ読んでみたら彼はあくまでサポート役、といった感じでした。
    では、一体誰をサポートしていたのかと言うと、越後の竜・長尾景虎です。
    自身を毘沙門天の化身と信じて疑わない景虎は、まさに戦のカリスマ。
    当時の兵法からは思いもよらない戦を展開し、敵方を翻弄します。
    しかし戦を離れると、一転して子供っぽいふるまいをしたり、情に流されたり…。
    いい意味でも悪い意味でも無邪気な景虎に、少し不気味さを感じつつも目が離せませんでした。

    ついに、北条家・武田家・上杉家の三つ巴の構図が出来上がります。
    若かりしころ足利学校で出会った3人の軍配者たちが戦場で相見えるのか!
    …と思いきや、本作の中心となる合戦は武田vs上杉、川中島の合戦です。
    北条家の軍配者・小太郎があまり登場しなかったのは個人的に残念。
    しかし、彼らの友情の形に胸が熱くなりました。

  • 「軍配者」三部作の完結編。今回の主人公は冬之助なので、どのような独創的な戦をするのか楽しみだったが、「軍神」上杉謙信の前ではあまり活躍の機会が無かったようだ。個性的な謙信がまたおもしろい。
    歴史物と言うより、人情物と言った方が良いような物語であった。

    「早雲」→「信玄」→「謙信」と順に読むと良い。楽しませてもらいました。作者「富樫倫太郎」に感謝。

  • 前作、前々作と楽しめたので期待してたんだが。。。
    北条氏康や武田晴信に比べると謙信の描き方がいまいち。

    新しい人物像を目指そうとしたのは分るけど、魅力が無いくて共感しない。
    そのせいかも知らないけど、題名に反して、全体とおして前編に引き続き晴信と山本勘介がメインで進んでいく。

    3人目の軍配者も魅力薄で、、、評価は人それぞれとして、完全に”看板に偽りあり”の状態

    前2作読んだので、せっかくだからという人はどうぞ。

  • 川中島。武田信玄と上杉謙信。
    謙信が政治を知らない「戦バカ」に描かれていたのは面白い。
    勘助が死んだのはあっけなかった。どこで槍で貫かれたのか分かりにくかった。何度か行き来した。

  • 2018.2.21完了
    終わりに近づくにつれて面白かった。
    四郎左が歳を重ねて家族想いになっていくのに涙してしまった。
    読む前の期待を上回る出来だったので星4つ。
    越後の軍配者というより甲斐の軍配者だったかな。
    軍配者シリーズが他にもあるようだが、目線が違うだけなのだろうか。

  • 軍配者シリーズ3作目。

    この謙信は苦手だ・・・

  • 富樫先生の3部作の最後の一冊を購入。話の流れからストとこれが簡潔に思われるのですが最後の最後でほんの少しテンションが落ちたような気がする。北条、武田ときたなら〆は上杉が妥当なのかもしれないが、上杉の頭首は軍神上杉謙信!果たして軍配者としての役割が必要なのだろうか?

    「謙信の軍配者」

    一番不遇と思われた冬之助が北条相手の大一番で敗戦にまみれ負傷と傷心の末にたどり着いたのは越後であった。話は四郎左の山本勘助が多くを占めているが、実際に豊と思われていた越後の国の財政事情がこれほどまでにひっ迫していたとは信じがたいが謙信の戦闘の歴史を辿っていくと本の通りに感じてしまう。

    軍神と呼ばれた謙信はただの駄々っ子であって信長や信玄のような切れ味と頭脳があったのであれば越後から天下統一は可能であったのではないだろうか?冬之助は今作においては軍配者というよりも完全に相談役のような気がする。ただ話を聞き求められた時にだけ意見を述べる。ただその意見に謙信が左右されているかと言ったら違うような気がする。冬之助、四郎左、小太郎の三人の夢は……好きな作品なのですが、史実の通りであればこの結末は仕方がないのかなぁ~と言った感じでした。

  • 前作である「謙信の軍配者」の山本勘助こと四郎左と武田晴信、そこに長尾景虎が絡む、という内容で、タイトルの「謙信の軍配者」にはあまりフォーカスされてないのはご愛嬌。上杉謙信=景虎には、漠然と思慮深く清廉なイメージがあったのだが、それが爽快なまでに覆される書きっぷりは、なるほど確かにそうかもしれないな、と思わせる納得感がある。川中島の戦いも、なぜそうなったかの解釈が理に適っていて感心する。

  • 三部作とは知らずに、これを最初に読んでしまった。
    シリーズは風魔小太郎、山本勘助、宇佐美定行の話らしいがこの巻は勘助と定行が語る川中島の戦いなのかと思う。軍配者三人は架空の人物の可能性がありその言動はフィクションであるが軍配者がみた川中島としては新鮮味もあった。
    景虎の破天荒ぶりが・・・とのレビューも見られるが他の本とそう違いがない描き方がされていたと思う。
    早雲の軍配者から信玄の軍配者と読むことにする。

  • 三部作のラスト。
    借りパク状態なのに、ずっと最後まで読めずにいた。なぜか読んでると眠たくなって寝落ちするばかりで一向に読み進められないでいた。
    前作もそうだと思うのだけど、今回はよりいっそう説明文が多かったように思う。因果関係をわかっていた方が戦の理由もわかって良いんだろうけど、それでなくても当時の武将は元服で改名、称号をもらって改名、一字貰って似たような名前になるのも多い。
    名前で混乱するところに事細かな因果関係を説明する文章で、メインではない部分なのに人物名は増え混乱し、飽きる。寝る。
    メイン部分は面白いんだけどな。

全99件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

富樫倫太郎 1961年、北海道生まれ。98年第4回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。「陰陽寮」「妖説 源氏物語」シリー
ズなどの伝奇小説、「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」シリーズ、「生活安全課0係」シリーズ、『早雲の軍配者』『信玄の軍配者』『謙信の軍配者』の「軍配者」シリーズなど幅広いジャンルで活躍している。


「2019年 『スカーフェイス3 ブラッドライン 警視庁特別捜査第三係・淵神律子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

富樫倫太郎の作品

謙信の軍配者を本棚に登録しているひと

ツイートする