- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120042676
作品紹介・あらすじ
母は私を許してくれたのだろうか?夫の誠一郎、盲導犬の茶々とアメリカで暮らす鈴子。岡山にある実家「望月青果店」には、もう5年戻っていない。ふいに訪れた停電の夜-故郷に置いてきた記憶がよみがえる。捨ててきたはずの故郷と母、交わされた約束。みずみずしくて甘酸っぱい、家族の物語。『レンアイケッコン』以来、3年ぶりの書き下ろし長編。
感想・レビュー・書評
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岡山出身の小手鞠さんの本を読みたくて図書館で借りてきた。タイトルで選んだが、ちょうどこの本は岡山を舞台に書かれた本だったようで良かった。懐かしい岡山弁と懐かしいキーワードが沢山!旭川、表町商店街、細謹舎、モーツアルト、奉還町などなど…
読み終えてから見たら表紙が良かった。お母さんの刺繍風なのかなと。何ヵ所か泣けるシーンもあった。ただ、主人公の鈴子が結構自分勝手に思えて、あまり感情移入できなかったのが残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
会うたびに傷つけあってしまう、離れたいけど完全には離れられない母娘の関係。
所々共感する部分もあり、突き刺さる言葉たちが痛い。トゲトゲしそうになる心を誠一郎の懐の広さが包み込んでくれる。絶妙なバランス。
色とりどりの描写、装幀、ステキでした。 -
数多のレビューを書いて来たけど・・
読み終えても無いのに&☆が②なのにレビューするのは自身初だ。
読者好きなら、一度以上・・執筆ごっこをした事が有ると思う。
すると・・改めて・・執筆家の大変さが分かる。
だから↓↓↓
読まずにとか酷評とかはすべきでは無い。
無いが・・
本作には注意喚起が必須だと思うから、書く。・゜・(ノД`)・゜・。
勝手に恋愛系?小説?と思った俺も悪いが、途中でギブアップ!
ギリねたばれにならないと信じて一言だけ言いたい!
本作は母子家庭の長男には無理( ´Д`)y━・~~
軽くトラウマになります(・ω・)ノ 以上です! -
家族について。
嫌で嫌でたまらない鬱陶しいけど完全に切れない存在の母親の、母親でさえ気づいていない心理について。 -
青果店を営む実家を飛び出し、全盲の男性と結婚をした娘。
そんな娘の恋愛感や、家族との確執や愛情を描いた作品だ。
誰もが経験したことのあるような、でもないような物語。
作品のいたるところに果物があって、その瑞々しさや甘酸っぱさが行間から溢れてきて美しい。
読者の心のどこかにある記憶を、そんな果実の香りとともに思い出させてくれる作品だ -
母と娘の確執のお話。
お母さんがヤバい。憎まれ口なんて可愛いもんじゃないってくらいに口が悪い。。。根っからの悪人ではなくて、娘には執着に近い愛情を持ってるんだけど、、、自由に人生を切り拓いていく娘と、事情があって沢山のことを諦めてきた自分を比べて妬ましくなっちゃうのかな?娘相手でも、女同士だしね。
娘として、娘を持つ母として、、、両方の立場に立って、腹立たしく思ったり、こんな母になってたらどうしよ???って恐怖に感じつつ読んだり。
幼馴染の隆史とは、ずっと好きだったというより、中途半端なままだったから心に引っかかってたのかなって。
また何年かしたら読み返してみよう。
母も私も娘も歳を取り、関係性が変わるかもしれないから。
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母と娘って
複雑なんだよね、、、 -
恋愛模様に共感するところがあった。
親と故郷は誰にとっても心地よいわけじゃないよねとも思う。