魔法飛行

著者 :
  • 中央公論新社
3.51
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  • レビュー :56
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120043215

作品紹介・あらすじ

思い出す機能は、いつもわたしたちの中にある-『ヘヴン』『すべて真夜中の恋人たち』の川上未映子が大震災をまたぐ約一年間を綴ったエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 散文詩のような、どこか地に足付いてないような川上ワールドの虜になってしまいました。彼女の言葉の操り方は独特だけど、初めて目にするような単語の組み合わせ方がすごく新鮮で、この連載のタイトル「発光地帯」そのままに文字のひとつひとつが熱をもってきらきら光っているように感じました。色が見えるようなんだよね、彼女の表現って。
    ふっと笑っちゃうような川上さんの日常のエピソードもいちいちおかしくってかわいらしくって、なごむなぁ。彼女のエッセイってどう着地するかが読めないので、そんなところも好きである。
    そして、装丁もとっても素敵!!プロペラと羽、そして裏表紙と見返しのコンパスのイラストに惹かれました。このエッセイにすごく合ってるなと。まさに「魔法飛行」です。

  • 子どもや動物が好きで身近なお姉さん的な雰囲気もあるけど
    やっぱり川上さんは普段から川上未映子なんだなー。
    栽培している椎茸の木にスタンガンを向けて、「ラムちゃん」と呟いている
    川上さんを想像すると萌える。

    詩的すぎて理解できない所もあるけど、独特の言葉選びが素敵で
    ぼんやり淡い光を放っているようなエッセイ。

    ページの見開きに書いてある「魔法飛行」の文字と
    しおりの青いひもがかわいい。

  • エッセイ発光地帯の続編。目次を読むだけで詩的。

    公園でお母さんの帰りを待つ兄妹の話、「ぼくのお母さん」がとても印象的だった。川上未映子さんの子供達への接し方が素敵。

    エッセイの中で直接は触れていないけれど、幼少期時代の母親という存在が、大人になった今でも、自身にかなり大きく影響しているのだなぁって思う。

    考え方や感じ方が、とても自分と似通っていて、それを文章として表現してくれるので、どこか安心してしまう。

    文字の羅列を解読したくなるような、いや、そのまま受け止めたくなるような。

    「しかし世界には信じられないくらいにエレガントな音楽が絶えず流れつづけていること」で、阿部和重『シンセミア』について、"世界はこんなにもどうしようもないのに、誰も彼も本当にもうどうしようもないのに、しかし世界には、信じられないくらいにエレガントで、生まれてこなければ聴くことも叶わなかった素晴らしい音楽が欲望と叫びと崩壊とともに絶えず流れつづけていることを、そしてそこに「人間」がいる限りそれは決して鳴り止まないのだということを無言で差し出してくれる。”
    と書かれてて、大切な人を喪ったことを私も一緒に思い出した。

  • 発光地帯に続くエッセイ集。次作に「安心毛布」あり。とても読みにくいが、リズムに慣れてしまうと言葉の使い方がうまい作家だと感じる。

  • 週に一回ネットで公開されていた食べ物のエッセイをまとめた一冊

    食べ物のエッセイだから、食べ物のエッセイだからと軌道修正するも結構脱線しがちで、普通のエッセイに近い感じ。

    はじめての人だからかもしれないけれど、ふわふわした夢のような文章を書く人で中々進まなくて、読むのやめちゃおっかなって思いながらの読み出し。

    詩が途中に入ったり、遊園地みたいな文章だった。

    好き嫌いがすごくわかれるんじゃないかな。

    私は慣れてくると少しずつ読むのが苦で無くなり、読み終わることには楽しく読むことができた。

    今まであんまりなかった読書体験で不思議な感じ。ふわふわ、ふわふわ。

    考え方が独特で、どこがそうなのかというと、ブリ大根を作る場面があるんだけど、すごくおいしくできるのね。

    でも、それはレシピをなぞっただけだから味気なくって、機械のようで、創作ではないからってちょっとへこみながらそのすごくおいしいブリ大根を食べるの。

    おいしくできたらいいじゃない。作ったのはあなたなんだからと思うんだけど、彼女の中ではなんとなんとなく違うんだなぁと、すごく興味深かった。

    絶対にもうほかの本は読まないとか思ってたのに、またこんな体験をしたくなって、ほかのエッセイにも挑戦したくなった。

    詩とか、小説は苦手だからまたの機会に。 そんな本でした。ちょっとおすすめ。

  • 2015/4/14 読了

  • 川上未映子さんのエッセイ。発光地帯の続きだそうな。
    タイトルに惹かれて読み始めたけれども、最初はなんか文章がつらつら、それこそ魔法の帽子からでた長い長い布のように綴られていて、少し読みにくいなと思っていたけれども、だんだん、そのスタイルにはまってしまって、今では自分がかくレビューも、なんだか川上さん流に影響されてしまっている、主体性のない自分。
    食べ物に関するエッセイなのか、日常のエッセイなのか良く分からないが、思い返せば、結構スパゲティの話は多かったように、思えてくるからなぜだか不思議。
    川上未映子さんの頭の中の、なんというか思想というか、世間の見方というかを取り出して、エイヤとうすくローラーで引き伸ばして、本にしたという感じと言えばよいのかしらん。そういえば引き伸ばす話も出てきたと思う。
    スタンガンを持っているという話は ま じ で ぶっとんだよ。結構苦労しているんだな。危ない目にあわないことを祈りながら、今日はおやすみなさい。

  • 2015/03/12読了

  • 食後のゆっくりした時間にまったりと読むのが好きです。

  • 新聞のインタビューでこの本を知り、インタビュー記事の言葉使いに心惹かれて読み始めましたが、意味が分からないところも多々あり、私には向かない模様。好きな人は本当に好きな文の書き方だと思います。

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