- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120044151
感想・レビュー・書評
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なんとなく生きているOLさんが、ひょんなことから信州穂高で農業に携わるうちに成長していく・・・といった内容で、ありがちな話ではあるけれど、面白かった。
予想外に東日本大震災にも触れていて緊張したが、福島農家の話など考えさせられ、良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誉田哲也作品の明るいお話。東京の会社でなんとなく仕事をして、なんとなく好きかどうかわからない彼氏と付き合っていた梢恵が社長命令で長野に飛ばされ農家の家族に一から農作業を勉強するお話なんだけとっても良かった。ファームステイがすごく大変な事わかるけど、梢恵のように仕事をなんとなくして楽な暮らしをしてる自分には衝撃的だった。
誰かの役にたちたいとか、そういうのももちろんあるけど東北の震災が起こっても自分には何もできないもどかしさとか、そう感じてるのに行動に移せてないところとか、本当に駄目だなと思う。
梢恵は、ネガティブだったのが君枝や朝子、茂樹たちと触れ合ううちに前向きになってるし、梢恵の成長が凄まじくて面白かった。
ほれととにかく田舎の人達がすごく暖かいなと。朝子の性格の良さが、さすが君枝の娘!と思った。年頃の女の子なのに隼人やもえたちにも優しくなんて真っ直ぐなんだろう。都会にいたらなかなか難しいんじゃないかな。そんなことないかな。
すごくすごく良いお話でした。 -
7月-7。3.5点。
何となく働いている、女性主人公。突然、バイオエタノール
燃料の営業を命じられ、長野へ放り込まれる。
一人の女性社会人の成長物語。
震災もうまく絡めて、人情味もある物語。
結構おもしろかった。 -
日暮里の小さなガラスメーカーで「役立たず」と言われながら誰にでもできる伝票整理の仕事をイヤイヤ続けている梢恵は、社長の思いつきでバイオエタノールの製造機を売り込むために長野県穂高村に派遣される。
大甘な気持ちで売り込みを行い、全滅。甘えとぐずぐずいじけたところがなんとも歯がゆい梢恵が、農業とかかわることで少しずつ変わっていく物語だ。
震災の話もあり、単純な農業小説とは違う重みを感じる。特に日本の食の自給率の話は知らなかったことばかりで目からウロコだった。 -
ミステリーではない誉田哲也。東京に住んでいると農業には疎くなるが、土をいじって、作物を収穫し、食べることが生きることの基本だなあと再認識。
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ひょんなことから農家で働くことになった、東京のOLのお話。
仕事で必要とされてるか、より自分がその仕事をすることを必要としているか。
これをやって生きていきたいいうものを見つけた主人公は強いと思いました。 -
どんどん成長していく主人公に引きこまれます!
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自分なら、いきなり田舎に行ってと言われたらいけないし、それでも田舎に行き、精一杯頑張れるってすごい。
梢恵はガッツがある。
農業とかバイオエタノールとか、あまり知らないことだっただけに、新鮮でした。 -
長野の農業法人を舞台にしたほんわか小説。食、バイオエタノール、原発などの社会的な要素を絡めながら書かれており、ほんわかだけど読み応えもある。
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素朴で良いが、もう少しスピードや艶が欲しかった。