創られたスサノオ神話 (中公叢書)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044472

作品紹介・あらすじ

渡来系氏族がもたらしたユーラシア北方の英雄叙事詩を利用して、史書編纂者たちは新しい神格を創り上げた。比較神話学が解き明かすヒーロー誕生の謎。

感想・レビュー・書評

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  • スサノオ伝説の突然の人格変化に驚いていたのは、私だけではなかったのかとひとまず安堵。そして先人たちの説と共に、自説を展開していく。
    なるほどと納得するところが多い。広くさまざまな文化を比較検討しており、説得力がある。
    それでいながら、なぜスサノオがここまで人気なのか、なぜ出雲なのか、大蛇がなぜ結びついたのか、その辺がやや駆け足だったように感じる。
    今一度、日本書紀、古事記にある、元のスサノオ伝説を読み返しておきたくなった。

  • アウトロー・スサノオ。


    なんて明言なんだと吹き出しました。わかりやすく表現されています。

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著者プロフィール

1932年(昭和7)東京に生まれる。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。富山大学・聖徳大学名誉教授、文学博士。
著書に『王朝歌壇の研究』『万葉集形成の謎』(共に桜楓社)、『閨怨の詩人小野小町』(三省堂選書)、『王朝貴族物語 古代エリートの日常生活』(講談社現代新書)、『万葉集の誕生と大陸文化 シルクロードから大和へ』(角川選書)、『心にひびく日本の古典』(新潮社)、『こんなにも面白い日本の古典』(角川ソフィア文庫)、『創られたスサノオ神話』(中公叢書)、『大麻と古代日本の神々』(宝島新書)、『こんなにも面白い万葉集』(PHP研究所)など他多数

「2020年 『草莽の防人歌 万葉のわだつみの声をきく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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